第24回 闞沢、中央に呼ばれる
孫権が驃騎将軍に任命されたことにより、孫呉では大幅な人事改革が実施された。闞沢もその対象となった。
闞沢は新たにつくられた将軍府に来るように、柴桑にいる孫権から呼ばれた。
闞沢以外にも、多くの者たちが呼ばれており、新しい人事についてであることは、皆、容易にわかった。
まずは、赤壁の戦いなど、軍事で著しい大功を挙げた者たちが、称された。
代表的なところで言うと、「陸遜」、「呂蒙」、「韓当」、「周泰」であった。
そして、闞沢が呼ばれた。
孫権が言う。
「徳潤、お前には長年、地方の行政を任せ、大いに苦労を掛けてしまったと思う。そこで、これからは、私の側で働いて欲しい。徳潤、お前を西曹掾に任命する。」
「私が西曹掾・・・。」
「そうだ。お前は常に物事を冷静に分析して、決して曲がったことはせずに、今まで地方でやってきてくれたと思う。これからは、その資質を活かして、国家の人事について自分が背負う、という気構えで取り組んで欲しい。」
「かしこまりました。闞徳潤、これより西曹掾として、優秀な人材の発掘、活用につとめて参ります。」
「よろしく頼む。西曹掾を誰にしようか考えたとき徳潤、私にはお前しか浮かばなかった。」
闞沢は拝礼して、退出した。
こうして、これまで地方行政を中心に行っていた闞沢が、いよいよ中央政界に登場するのである。




