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Das Heldenlied   ヘルデンリート 20 Die Hymne  作者: Siberius
セリオンの章
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セリオン――冬至祭

冬至祭当日――

冬至祭には子供たちにプレゼントを贈る習慣がある。

セリオンはシエル、ノエル、アイーダの三人にプレゼントを贈った。

シエルとノエルには本を、アイーダにはお絵かきセットを贈った。

冬至祭は国の祝日であり、公の仕事はすべて休業だった。

パン屋でさえこの日は休みなのだ。

シエル、ノエル、アイーダの三人はセリオンのもとにお礼を言いにやってきた。

「お兄ちゃん、本をありがとう!」

とシエル。

「お兄ちゃん、もらった本は大切にするよ」

とノエル。

「セリオンお兄ちゃんからもらったプレゼントでいっぱい絵を描くね、ありがとう」

とアイーダ。

そんな三人の言葉にセリオンの顔が緩む。

「どういたしまして、三人とも。せっかく俺たちの部屋に来たんだ。エスカローネやユリオンとも会ってくれ」

「「「はーい」」」

「あら? シエルちゃんにノエルちゃん、アイーダちゃん、どうしたの?」

お兄ちゃんからプレゼントをもらったのでお礼を言いにきたんです」

シエルが代表して答えた。

「そう、じゃあカフェオレを入れるからテーブルで待っていて」

「はい、わかりました」

とノエル。

三人はユリオンに関心を示した。

ユリオンはぐっすり眠っていた。

「これが、赤

「ふしぎだね。ずっとすやすや眠っているのかな」

とノエルが言った。

「カフェオレができたわよ、三人とも」

「「「ありがとうございます」」」

エスカローネがカフェオレをカップに入れて三人に渡した。

三人はおいしそうにカフェオレを飲んだ。

「ところで最強の存在とは何だと思う?」

セリオンが問いを発した。

「えーと、何だろう?」

シエルが悩んだ。

「最強の存在だから戦士?」

とノエルが答える。

「アイーダはわかんない」

「ふふふ、それはな、『赤ちゃん』だよ」

「「「えー-?」」」

「なぜかと言えば、赤ちゃんは弱いがゆえに他者を自分の支配下に置く。つまり奉仕させようとする。ゆえに赤ちゃんは最強なのさ」

「もう、セリオンったら……」

セリオンの隣で、エスカローネがほほえんだ。

その時、ユリオンが泣き出した。

エスカローネは慣れた手つきでミルクを出す。

「きっと、おなかがすいたのね。今私がミルクをあげるわね」

エスカローネは小さなユリオンのもとに行きミルクを与えた。

「ああ、そうだ、三人とも」

「何?」

「何かな?」

「何ー?」

「午後から大聖堂で制作された映画が上映されるから、ぜひ見て行ってくれ」

「「「うん、わかった」」」

大聖堂にはイスがたくさん用意されていた。

その用意をするのに、アリオンも手伝っていた。

「ふいー! たくさんイスを用意したな。それにしても映画か。今年はいつもより期待できそうだな。確か英雄神話をモデルにした作品だとか聞いたけど……いったいどんな映画なんだ? くー! 楽しみだぜ!」

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