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1484 青春白書  作者: 吉倉 光希
1484青春白書②
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第2話 序章

~登場人物紹介~

道上 準貴:本作の主人公、高校一年生。イケメンだがオタク。背が小さいのがコンプレックス。

高橋 遥 :主人公の幼馴染。元野球部マネージャーで現在諸事情で入院中。


 どれくらいの時間が過ぎたのだろう。目を覚ますと、そこに広がっていたのは見慣れない白い天井。私が一番はじめに感じたのは病院特有のアルコール臭さ、それですぐにここがどこかというのは分かった。その後状況を把握しようと、自分のいる薄暗い部屋をぐるっと見回す。枕元にある小さな置き時計は夜の一時半を指していた。


 「生きてる・・・?」


そう理解するのにあまり時間はかからなかった。自分の身体をゆっくりと起こし、左足と左手の意変に気が付く。黙っていても少しだけ痛むのは、きっと自分が怪我をしたからだろう。巻かれてある包帯の太さから、すぐに退院できる状態ではないということは察しがついた。


 「私、死ねなかったんだ」


それはいきなりのように突きつけられた紛れもない現実だった。これから人間として、高校生として再び生きていかなければならないという重圧が重くのしかかってくる。しかし不思議と涙はでなかった。悲しすぎて涙も出ないのか、それとも本当に悲しくないのか。しばらく一人で今後の自分について悶々としていたが、ふとしたところで考えるのをやめた。今は夜だ。周りには誰もいない。スマホも辺りに見当たらないので、私はまた目を瞑ていた。もしかしたら、これは悪い夢なのかもしれない。それにこの状況で色々考えたところで、きっと嫌なことばかりを思い出して、また死にたくなるに決まっている。


 「次起きたら、誰か呼べばいいっか」


そして再び自分の意識は夢の中へと消えていった。それは、短い真夏の到来を予感させる、そんな夜更けの出来事だった。


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