第十八話 カリューの過去
家に帰るとやっとカリューが口を開いた。
カリューはリオが3年間一緒にいた中で見たこともない真面目な表情だった。
いつもの戯れている時のカリューとは明らかに違った。
「主人、さっきの戦いで聞いただろう?剣霊の魂は元々は人間だ。今まで隠していてすまなかった」
申し訳なさそうにカリューが頭を下げる。
「カリュー、いきなりそんなこと言われても....じゃあカリューは人間だったんだな?」
少々戸惑いながらリオは問いただす。
「そうだ、昔私は12才でジープ帝国の騎士団長をやっていたらしい」
「『らしい』って、記憶が無いのか?」
「剣霊になる前の記憶は曖昧でな、覚えていることは名前と死んだ時の記憶だった。剣霊になって最初の記憶は主人の父親、クロオス・ファミエの剣に宿った時だ」
カリューはどこか遠くをみて懐かしそうに語る。
「カリューが....死んだ時のこと....」
「さっき戦ったネグロって剣霊がいただろう?あれは私の元親友だ、ジープ帝国の機密資料を外部に漏らした罪で連行するつもりだったのだが....相打ちという結果になってしまった....殺すつもりはなかったのだが....今まで黙っててすまなかった....」
その後カリューはしばらくして剣霊として剣に宿ったそうだ。
カリューはもう一度深く頭を下げる。
「いいよ、俺だって言いたくないことは多少ある。カリューだってこのことは言いたくなかったんだろ?そもそもそんなことで怒りはしないよ」
カリューの頭に手を置きながら優しい声で言う。
「主人....」
リオは泣いていかるカリューをそっと抱きしめる──────
「主人....もういいぞ....ありがとう....」
1、2分ぐらいして、カリューが声を出した。
リオはゆっくりカリューを体から離す。
「主人、私はネグロを倒そうと思う、多分だが3年前の反乱は反乱なんかじゃない、昔から計画されたテロだと思う」
「昔から計画された....テロ....」
「そうだ、ネグロが盗み出した機密資料には軍の構成と隊員それぞれの戦力、城の内部構造、などが書かれていたものだ」
「話を聞く限りテロだな....間違いなく....」
怒りが湧き上がる。
「主人、ジープ帝国の国民、国を守る騎士団として、ヤツらからジープ帝国を取り戻そう」
「ああ....絶対に殺してやる....一人残らずな!!」
クリスマス編は来年に書くとして...お正月編書こうかなぁ〜、なんて思ってる作者です。
第十八話、ここまで読んでくださりありがとうございます!これからもよろしくお願いします!
来年までに後一話は書こうと思ってますが、一応ここで、
来年も良いお年を!
そして、来年も「復讐少年と剣霊少女」をよろしくお願いします!




