第十六話 襲撃
────夜が明けた。
「のうのう、主人!朝だぞ〜!おきろ〜!」
リオの耳元で大きな声で起こす。
「......ん、おはよ、カリュー....」
寝ぼけながらも体を起こす。
「主人!今日は久しぶりの休みだ!今日はどこへ出掛ける?」
「ふぁ〜......今日はノールとエリルとニクスと街へ買い物に出掛ける約束してんだ......」
まだ眠い、大きなあくびをする。
「買い物....どんなものを買うんだ?」
「わからん...何も聞いていないからな....学校関係の物なんじゃないか?みんな真面目だし」
如何にも眠たげにあくびを混ぜて話す。
「で...今何時だ......?」
約束の時間は昼の1時まだ時間に余裕はあるだろう......
「主人....どこも余裕ないぞ....」
そう言って部屋の時計を指さす。
「やば!12時半じゃん!!カリュー!すまんが今日は朝ごはん抜きで!!」
眠気が一気に消えた。
リオは慌ててそそくさと準備を始める。
「主人!朝ごはん抜きとはなんだ!!しゅじん!話を聞け!」
そんなカリューの声を聞こうともせず寝癖をなおし始める。
「主人!!無視とはなんだ!!こらー!話を聞け〜!」
カリューの声が家中に響く。
「ごめんカリュー!後で好きな食べ物買ってや─「じゃあケーキ」
話している途中なのにすぐに反応した。
「ケーキな!了解!早く行くぞ!」
全ての準備を終えたリオは腰にカリューの剣をさして家を飛び出していった。
───その頃、集合場所の街の噴水広場では...
「おっせぇなリオのヤツ」
「ファミエくん何かあったのかな?」
「私は来ない方が気楽でいいですわ!」
それぞれがリオが遅いことを気にしていた。
すると、
「すまん!遅れた!!」
リオが遠くから叫びながら走ってきた。
「すまん!寝坊した!」
「寝坊したとは言わなくてもいいのではないか....主人....」
ここは正直に謝るべきだろ!
多少の怒られる覚悟はしていたが.....
「大丈夫だよ!時間にも間に合ってるし」
あっさりとエリルが許してくれた。
「それより早く行こ!私あの店に行きたいんだ!」
───そして色々な店をまわって、やがて太陽が沈み夕方となり、噴水広場へと戻ってきた。
「今日は買い物に付き合ってくれてありがと!ローエンストくん!ファミエくん!」
「おうよ!」
「大丈夫だよ、今日は遅れて本当にごめん」
「謝らないでよファミエくん、誘ったのはこっちなんだから、それじゃあ、私達は門限がもうそろそろだから帰るね、じゃあね!」
「今日は...その...楽しかったですわ...また今度......」
ノールはぎこちなくお礼を言う。
そして、二人は帰っていった。
「それじゃ、俺らも帰るか!」
ニクスがそう言った時だった。
「主人!何かくるぞ!」
何処かからか光属性の矢、『セインプファイル』がリオへ向かって飛んできた。
かわすと周りの人に当たってしまう危険性がある。
受けるしかないか!
無詠唱で『フラムプファイル』を唱え打ち消す。
「おい!リオ!どうした!!」
「近づくな!!お前も狙われるぞ!!」
近づいてきたニクスを即座に突き飛ばす。
「うおっ!」
リオの異常な力にニクスは数メートルほど突き飛ばされる。
「いってぇな!なにしやが───「ニクス!伏せろ!」
ニクスは怒るのを辞め、すぐに伏せた。
すると、ニクスの頭があった場所に『セインプファイル』が通り地面に大きな音を立てて刺さる。
「リオ!何が起こってやがんだ!」
「説明は後だ!ニクスは早く逃げろ!」
この状況では戦闘経験のないニクスは危険だ。
「はっ!親友が殺されるかもって時に逃げるバカがどこにいる!俺にも手伝わせろ!」
「何言ってんだよ!死ぬぞ!」
もう自分の前で人は殺されたくない!
だから早く逃げてほしいと心から願うが
「どうせ、自分の前で死なれたくないとかだろ?そんなの俺だって同じだ!だから手伝う!」
すると五、六発と連続で『セインプファイル』が飛び交う。
「風刃よ、烈風の如く掻き切り裂け!」
『ウラガーノル』が全ての『セインプファイル』吹き飛ばす。
「主人!私達は敵を探すぞ!北だ!そっちの方から飛んできたぞ!」
「カリュー!ありがと!行くぞ!」
「ああ主人!」
「ニクス!しばらくの間ここは任せたぞ!魔法を打ち消しながら国民の避難をさせろ!」
「おうよ!リオ....死ぬなよ!」
「....死なねぇよ!」
そう言って二人はそれぞれの役目の場所へと向かった。
第十六話です!
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