第十五話 これが日常④
そして、数十分後リオとカリューは林へ着く。
大量の葉が空を見えないほど覆い隠している。真ん中には大きな一本の木、その木には斜めに交差するように傷が残されている。
「主人!さあ!特訓だ!今日はこの前から出来てない『エペ・ルス・ルークス』という剣技をやるぞ!」
『エペ・ルス・ルークス』光属性の剣技だ。
剣技は魔法と違い魔力を消費しない。よって魔力を消費せず、属性の付与された攻撃が撃てる。
属性が付与されることで、普通の攻撃より強い攻撃が撃てるということだ。
だが、その代償に体勢や力の込め方により膨大な疲労感が襲う。
「カリュー。お前の説明じゃあ全く分からん、なんだよ!『すぱっ、しゅっ、どーん!!』ってのは!!」
「こんな感じでしか説明できない!文句があるなら教えないぞ!」
お、教えない......そう来るか......
ならばッ!
「カリュー、今日の夕飯はデザート抜きな、さらに今日は保存食にするッ!」
これでどうだッ!
心の中てガッツポーズをした時
「フッ、甘いな主人.....心が読めるのを覚えていなかったのか......?私は昨日デザートと夕飯を大量に買って別空間に保存してあるのだ!!」
完全に負けた....
カリューは勝ち誇った顔をしている。
「なぜだ!俺の計画は間違ってなかった!!」
芝居がかった口調でそんなセリフを吐く。
「主人......もうそんな茶番はやめろ......早くやるぞ....」
カリューは茶番だと分かっていたようだ。
ジトーっとこちらを見てくる。
「やっぱバレてた?しょうがないなぁ、やるか.....でも、あの説明じゃなぁ〜...」
『すぱっ、しゅっ、どーん!!』よくわからない、擬音語以外で表現できないのだろうか。
「そう言われても私は感覚派なのだ、だから擬音語以外は難しい......さあ!早くやるぞ!はい!『すぱっ、しゅっ、どーん!!』」
カリューの咄嗟の声に反応して剣を出し振るが......
「違う!そうじゃない!もっと力を込めろ力を!!」
言われた通り力を全身に込め、剣を思いっきり振る......
「違う!違う!全身じゃなくて祈る感じで力を剣に、一点に集中させるんだ!そして剣を正面に構える!」
「祈る感じで......一点に集中......そして構える....」
祈る?何を?祈りたいこと...平和...奴らに復讐して、ジープ帝国の平和を取り戻す!
祈ったあと剣を正面に構える
すると、剣を光が覆いはじめる。悪魔化した男へ放った光とは違う普通の光だ。
だが、相当な力を感じた。
「そして、一気に放つ!!!」
林へ向かって光が放たれる!3本の木が大きな音をたてて倒れた。
「で....できた?」
目の前のことがよく分からず、呆然と立ち尽くす。
「主人!何ぼーっとして立ってるんだ!やったぞ!出来たんだぞ!これで悪魔化した人間にも対抗できる!」
悪魔化した人間は光属性以外あまり効かないのだ。リオは光属性の魔法が使えないので、強くなるとても大きな一歩だ。
「やった....おい!カリュー!俺!できたんだよな!」
涙目で喜びを露わにする。
「よし!じゃあ今日はこれで終わりにしよう!主人も疲れただろう?」
『エペ・ルス・ルークス』を成功させたので今日の特訓はすぐに終わらせてくれた。
「ああ、今日は帰って飯にしよう、カリューの好きなのにしてやる、今日は何がいい?」
「モンブラン!」
即答だった。
「モンブランは買ってきたんじゃないのかよ、じゃあオムライスな」
モンブランは家では作れない。なのでリオは適当に家にあるもので作れるものにした。
「おむらいす?食べたことのない食べ物だな?」
カリュー首を傾げる。
「あれ?まだお前食ったことなかったっけ?」
「ないぞ!」
過去3年間の記憶をたどる....
「あ、作ってねぇや」
そもそも料理ができるようになったのは13の頃だ。それまではずっと干物系の保存食だった。
「じゃあ今日はオムライス作るか」
「主人!オムライス食べたいぞ!早く帰るぞ!」
リオはまたカリューに手を引っ張られて家へと向かった。
生きてます。修正たびたびするのでよろしくお願いします!




