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【コミカラ二巻出たよ】スライムは最強たる可能性を秘めている~2回目の人生、ちゃんとスライムと向き合います~  作者: 犬型大
第二十一章

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一件落着2

「良いお父さんだな」


「良いお父ちゃんだよ」


 ピコがニッコリと笑う。

 父親というものは知らないけれど、ピコをピコらしく育てたオツネはきっと良い人で、すごい人のだろうとジケは感じた。


「ええと、ここら辺のはずだけど……」


「あっちだな」


 以前来たところよりも、もうちょっと森の奥に入ってきた。

 ジケの魔力感知に人の姿が見えていた。


「ん? あれは……」


「あっ、ザーデナーさんだ」


 向かってみると調査隊の人たちがいた。

 ただ人数は倍どころじゃなくたくさんいた。


 残り半分の調査隊が合流したことに加えて護衛に兵士が加わり、安全のためにさらにスイロウ族も増員して雇っている。


「無事だったのか!」


 調査隊の人たちが学者たちを見て驚いた顔をする。


「どうもお久しぶりです」


「カグノーズを追いかけたとは聞いていましたが、みんなを助けてくださったのですね」


 流石にザーデナーは話の飲み込みが早かった。


「直接こちらまで送り届けに来ました」


「……みんなが無事でよかった」


「相手は捕まえて、兵士に引き渡してあります。あとはバンガルって人も関係者扱いで」


「バンガルが? ……そこまで落ちたか」


 バンガルが誘拐に関わっていると聞いて、ザーデナーは深いため息をつく。


「今はまだ情報が錯綜しているようですけど、落ち着いたらちゃんと処理されると思います」


 国の中を大移動した。

 ケントウシソウの群生地近くを守る兵士に報告はしたが、そこからしっかりと情報が伝わるのにも時間がかかる。


 ジケたちを追いかけたという兵士たちにも、もう全ては終わったと伝わるのはまだ後になるだろう。

 全部が終わったと末端まで伝わって、事件の詳細な調査なんかがこれから始まるはずだ。


「学者の方々は無事だったのでそのまま調査隊の方でお願いします。カグノーズさんはこちらで引き取っても?」


「ええ、元々調査隊のメンバーではありませんからね。彼の意思を尊重しますよ」


 調査隊所属の学者たちはこのまままた調査隊に合流する。

 基本的に怪我なんかはなかったので大丈夫だろう。


 心のケアの方は調査を休むとかそんな話になるので、調査隊に任せる。


「とりあえずこんなもんかな?」


 後で事件に関して話を聞かれることもあるだろう。

 だがグリーンスネークの調査なんかはジケの手が及ぶことではない。


「あとはのんびり帰って、まだ石鹸作りかな」


 揺れる馬車はもう勘弁。

 ちゃんと人が通る道を普通のスピードで走って揺れないように帰りたい。


「まあ、今回はジケが誘拐されなかったね」


「俺だって毎回誘拐されるわけじゃないさ」


 いつもならジケが誘拐されていたところだとエニが冗談を言う。

 確かに今回は追いかける側だったな、と思うけれども、誘拐なんてそうそうされるものではない。


「何にしても一件落着! みんなお疲れ!」


 またしてもジケが問題を解決した。

 そんな報告を受けて王様と宰相が頭を抱えることになるのだけど、それはまた別のお話である。


 いなくなったカグノーズ事件は、こうして無事に終わったのだった。

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