〜第1章2部"少年領主と新たな友"〜 今の常識昔の常識
明日も同じ時間ぐらいに投稿したいですね〜
休みって最高です( ^∀^)
シゲンはキツイ悪臭の臭いに耐えながら、貧民街を練り歩いていった。
――ちなみにシゲンが今の今まで気づけなかったのには理由はある。
前にも述べたのだが、シゲンは帝都には行った時以来外出という外出を避けられていたため、他の都市に行ったり市街に出るという事が無かったという事が一因でもある。
そもそも汚物を通りに投げたりと廃棄する事でここまでになっているのだが、ジェネシア帝国ではこのような行為を罰っするように定められているが(他国でも同様)残念な事にまったくと言っていい程守られておらず、機能していなかった。
これは、昔では家畜であった豚が処理してくれるという事から通りに投げ捨てられても問題なく綺麗なままだったのだが、次第に都市部では人口が増える豚がいない……状態になったというのに、それでも人々は習慣から投棄を続けたためこのような状態になってしまったのである。
この時代のトイレは"おまる"が普通であり、一応汲み取り式や、本当に少ないものの水洗式もあるのだが、それが使えるのは本当に一部の高位の貴族ぐらいなので、一般に広まる事はなかった。
"おまる"を使っている人々は、家の窓から中身を放り出していく、何故って?単純に手間が省けるからだ。
どうせ街全体で行われているのだから不潔だとは思わない。
しかし、おまるは大きく無いので一日使ったら捨てます。何故って?不潔だから。何日も貯めるというのは"不潔"だと人々は思っているのだ。
道で人が歩いたとしても平気で捨てていく、一応声を掛けることもあると言えばあるのだが、まあ察した方が良い……
シゲンは日本(というか現代)の常識からおかしいと思って改善しようとするのだが、この時代の人々にとってはそれが「常識」である。
クロノスもハーバーもそれが当たり前だと思っており常識だと思っている。
国が「捨てるな」と定めたとしても、それは最早形骸化しているのが普通であり、寧ろ皇帝やヴィングが真面目に通りを綺麗にしようとするのがおかしいのである。
まあ、それで帝都といった本当に一部の都市でしか出来ないでいるのだから、結局は焼け石に水でしかないのだが。
――ちょうど今肥料をタクトに言って作らせているけど、その材料でこの糞尿を使わせれば上手くいくかな?――
と、シゲンはそう貧民街で出会った人々に今の暮らしを訪ねながら考えた。
まあ習慣化しているのを辞めさせるのにはそれなりの有用性か、止む無く辞めざるを得ない風にしなければまず不可能に近いため、上手くこの処理を考えた場合良くある、江戸時代の様に肥料として使うのが真っ先に思い浮かんだのである。
しかしだからといってただ土地の状況も見ずに使ったら、寧ろ使う前より酷くなる可能性もあるので実現にはまだかかるであろう……
そうこうして人々と会話する内に日は暮れていった。
「ん〜、もう夕方ですしぼちぼちこの辺りにして帰ることにしますか」
とハーバーが言ったのを皮切りに、初めての視察は終わったのであった。
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