〜第1章2部"少年領主と新たな友"〜 通りを進んで
遅れて申し訳ありませんでした(>人<;)
今日から冬休みという時間を得たので、どんどん投稿スピードを上げてまいります!
…………えっ?課外があるって?・・・・HAHAHAソンナノボクシラナイヨ
「あぁもう!そんな事言ってないでさっさと行くぞ」
揶揄してくる二人の言葉を断ち切って、千歯扱きを販売している商人の前を横切った。
……顔が赤いぞとクロノスが言ってくるが、そんなもんは気のせいに決まっている。そうに違いない。
気を取り直して周囲の人々の様子を見ながら大通りを進んで行く。昨日見た通り、大半の人々は活気良く見えるもののやはり一部は浮かない顔をしている。
その人々に注目してみると商人と一部の露店の店主といった類の人が多く、一方で市民や大半の露店をやっている人々はむしろ元気がいい。
その様子をぶらぶらしながら見ていたクロノスとハーバーはのんびりと言った。
「ん〜、噂やアルバが言ってた割には影響が少ないですね。あの嘆願書はかなりの数でしたが、バルディの悪業で苦しんでいると言っている割には活気ある売り場が多すぎます」
「税が二倍になればあからさまに生活に支障が出てもおかしくないっすよ。……まあ別にそのせいで浮かない顔しているとは限らないっすし、単に活気ある振りをしてるのかもしれないっすし」
……この時代の税は軽いものでは決してないからな、急に二倍なんて言われたら家計なんて崩れるに決まってるだろう。
まあハーバーが言う通り、商人が表情に暗い雰囲気を出すのは絶対にしてはいけない事だから顔に出してないだけの可能性が高いけどな。
だけどそれは商売を学んだ人か、長くやった人が知る事だ。商人にとって当たり前の事でも、地方から売りに出すために露店を出しに来た人々はそんな事は知らないだろう。
もちろん長年続けている人なら経験からポーカーフェイスぐらい習得するかもしれないだろうけど、それでもヴェリトルで商売を営む人や旅商人と比べたら雲泥の差だ。
そう考えながらテクテクと進んで行くと、露店は次第に無くなっていき、代わりに商店街の様に店が立ち並んでいった。
相変わらず人通りと喧騒に絶えない道をテクテクと、周りを見ながら進んで行くと、一際威勢のいい声が聞こえてきた。
「此方はヴェリトルの街1の大商会、"ルシット商会"です。食い物に衣服、そして様々な必需品となんでも安価で取り揃えております!ヴェリトルに来たならば、この店に寄らないなんて一生の損ですよ!!」
その声がする方向に顔を向けると、そこには周りと一線越えて大きな店構えをしたルシット商会の本丸があった。
昨日あったアルバが、貴族然とした高貴な気品を漂わせた割には決して豪奢な作りではないものの、一目で年季を感じさせた。
店の前では数人の男達が笑顔で宣伝をしており、声を掛けられた人々は吸い込まれるように入店していた。
「ヴェリトルにお住まいの方々もお越しください、また新しい商品を入荷いたしました!」
「そこの親父さん!いい酒とツマミが入ったんだ、晩酌に買って行ったらどうだい?」
今まで通ってきた大通りはどこも中々に活気があふれていたが、特にこの店の前は一番活気に満ちていた。
クロノスが、店を見上げながら話しかけて来た。
「凄いなシゲン、流石はヴェリトル一の商会だけはあるよ。客引も手馴れているけど、これだけでどんなに手腕がいいか見て取れる」
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