〜第1章2部"少年領主と新たな友"〜 アルバ・ルシット
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これからも頑張って参りますのでよろしくお願いします!
後、修正についてはこれから追い追い更新して、明日までには全話までやりますのでよろしくです(^-^)v
「し、シゲン様、、アルバ・ルシット様はこの部屋でお待ちです。どうぞお入り下さい。」
……クロノスと二人で、ルシット商会の長であるアルバ・ルシットが待つ応接間の前にたどり着くと、扉を見張っている使用人が辿々しく喋りかけてきた。
彼が応接間の扉を開き、クロノスと中に入ると、そこには優雅に紅茶を飲んでいる男が佇んでいた。
歳は四十だろうか? まるで貴族を思わせるような一つ一つの所作に気品が滲み出ていた。
「おまたせしました。本日よりこのヴェリトルの領主となりました、シゲン・シュバルツ様です。私はクロノス・フロイラムと申します。」
「ああ、これはこれはご無礼を。私はルシット商会商会長、アルバ・ルシットと申します。シュバルツ家において武名を誇るレビン・フロイラム様の跡取りであるクロノス様と、大公爵閣下の嫡子であらせられるシゲン様に会えるなど、待望の喜びで御座います。」
クロノスが自分に変わって最初に挨拶をしてくれた。それに対して、アルバはやはり見事な所作を持って返礼した。
「そう言って頂けるとむず痒いですね。しかし、アルバ殿は耳が早いですね。私がこのヴェリトルの街に赴任したのは今日です。それなのにすぐこうして会いに来るとは……」
「シゲン様、貴方様はこのヴェリトルの領主であり、何よりシュバルツ家の次期当主であるお方ですぞ。"殿"など付けず呼び捨てにしてくだされ……しかしお恥ずかしい。なぁに、商人として様々な方々とお話しする中で、たまたまシゲン様がこのヴェリトルに参られると聞き及び、たまたまシゲン様が乗った馬車が通りを走って領主館に入って行くのを見掛けたので、お話しをと思い参上した次第です。」
彼に向かって、少しジャブ代りに聞いてみた。
なんて事はない。ただ自分とクロノス達を含めた大公爵家の一部と、ヴェリトルの領主代行であるバルディと、一部の役人に出迎えた門番位しか今日この日に赴任、特にそれが大公爵家嫡男であり、その補佐としてクロノスが来るなど知る由も無いという事を聞いただけだ。
まあ、少しも動じずに答えてきたし、逆に"殿"と呼んだ事についてお叱りを受けたが。
「ふふふ、いやすいません。不思議に思ってしまいましてね。」
「ははは、いやそう思うのも仕方ないでしょう。シゲン様、商人というのはとても耳が広いのです。覚えておいてくださいませ。」
と、一頻り笑いあってから、アルバが座っているソファの対面に座った。座る直前に彼の目を見てみると、「小生意気な小倅」とでも思っているような顔をしていた。
「ではアルバ殿、今日は一体何様で参られましたか? まだシゲン様はヴェリトルに着いたばかりで、この領の詳しい内情を把握しなければいけないので、暇ではないのですが?」
「これは申し訳ありません。しかしクロノス様、これは急いでバルディの輩に嘘を吹き込まれる前にお伝えせねばと思い、こうして参上したのです。シゲン様、どうかお聞きくださいませんか?」
クロノスの問いかけに、アルバは止むを得ず無礼だと思いながらも参上したのだと、演技振りながら身振り手振りを交えて語りかけた。
正直に言って胡散臭いことこの上無かったものの、今問題になっている"税"について話をしたい様であった。
(一体、何を言ってくるんだか……)
そう、シゲンは心内で言ちながらアルバの話に耳を傾けた。
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