表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界動乱期  作者: 木公
28/45

〜第1章2部"少年領主と新たな友"〜 彼が臣下になる理由

いや、ね、本格的って言ったけど、、


明 日 か ら で し た


許して下さい_:(´ཀ`」 ∠): (9時以内だから良いよね)

「この私、"ハーバー・トライライト"これより"シゲン・シュバルツ"様にお仕え致します」


と、いきなりハーバーはそう言ってきた。


シゲンは、いきなりぶちまけたハーバーに対して、驚いたものの、直ぐに察した。


「ハーバー、それは父から"直臣になるように"ということか?」


ハーバーは、それまでの厳粛な態度を一瞬で解いて肯定した。


「そうっすよ、この二年間が終わったらシゲン様直属の臣下になるんで」


そう、ニヤリと笑った。


だが、それまでハーバーの話を黙って聞いていたクロノスが口火を切った。


「なんでいきなりハーバーさんがシゲンの直臣になるんだ?」

「それは、"この先あと数年くらいでこの大公爵家における内務の長になるようにする"って、ウィング様から内々に内示を受けたんで、将来を見越してもしウィング様が倒れた時は、円滑に家臣と業務をやれるように公表する必要があるからっす」


シゲン(クロノス含む)は、大公爵家の家臣とは修行を行う影響でタクト、アルノルド、ハーバーの三人と顔を合わせることが非常に多い。

それ以外の臣下とは当然会う機会は少ないものの、まったく無いというものではない。


しかし、大公爵家の臣下となるとその数は膨大な物になる。いつもテキパキと、家事を風のように行い、風のように去るメイドさんに執事、料理人、邸宅の庭を剪定する庭師、護衛を勤める近衛兵と邸宅だけで大勢となる。


そこから今度は、領内全体の政務を執り行う文官に武官と広がっていく為全員を覚えるのは、いくら子供の内から顔を合わせても限度がある。


ただ、シゲンは前世で社長として一国の"長"を務めていたので、人の顔と名前を一致する様に生まれ変わってから一生懸命に覚えられる様に心掛けて来た。

そのお蔭でかなりの数を覚えた。まあ流石に顔を合わせる機会が無い一兵卒や地方の人間などは流石に覚えてはいないが、、、、


ちなみに父であるウィングでも全員を覚えられているわけではない。邸宅を扱う使用人や、政務でいつも顔を合わせる文官に、軍を率いる時に軍議に出る上位の武官程度である。


「まあ、ウィング様が早々に死ななければ、隠居なさるまで何十年とかかるんで、その間にシゲン様の直臣はだんだん家臣から分離してつけさせていく感じっす。俺っちはその取り纏めを行う役って感じなんで」


そうハーバーは話した。そして、更に続けた。


「俺は自分でいうのも何すけど、まだまだ若手の方なんすけど、ウィング様から頼まれたんで先輩様達を置いて抜擢されたんですけど……よろしくっす」

「ああ、これからよろしくな」


そう、ヘラリと笑ったハーバーに対してシゲンは笑顔で答えた。


シゲンにとって直臣は今のところ"友"であるクロノスだけである。

流石にこれから歳をとって色々任せられるにつれて、新しく家臣をつけられる物だとわかっているものの、そこから当主になった時に、直臣と遺臣との溝を埋めるのは骨が折れるものだ。


具体的に考えるとすると会社を合併するものだ。

当然違いはあるものの、まず例を出してみよう。


まず、会社Bを会社Aが合併したとする。その際、Bの社員を含めてそのままAに引き継がれる。その時、Bで"部長"なり"課長"なりした人はどうなるのだろうか?


答えはバラバラだ。クビになったり、平社員に降格したり、続投したり、逆に昇格したりする。規模で出来るかは変わるものの、普通一つの会社の人員の役職をそのまま合併した後も続けるのは難しい。


その為リストラされたりして路頭に迷うものも出る(最近ではアフターケア?がついているが)


だがここで問題だ。もし合併したB社の社員がそのままの役職でA社に就いたら、その役職より下のA社の社員はどう思うだろうか?


答えは人によって様々である為断定は出来ない。特に気にしない人もいるだろう。

だが、自分は「嫌な気分になる」のではないだろうか?


合併して、いきなり新しく入ってきた人物が、長年働いてきた自分より上の役職になって自分の上司になったら?多少嫌な気分になるのではないか?


実力主義だとかで戦力になるものはどんどん上に登って、階級社会は薄くなったが、潜在的な気持ちとして出てくるのではと私は思う。


ただでさえ、同僚が自分より圧倒的に早いスピードで昇進した時に「実力の差だから」と、納得できるものが果たして何人いるだろうか?果たして嫉妬しないだろうか?


話を戻して、ハーバーは大公爵家の家臣としてはまあ若い。だが、人柄はかなり良かった。飄々として苛つかせることもあるが、それでも大多数の人に彼を好ましく思わせる。


そして、コミュニケーションにハーバーは長けていた。彼は、嘘が表情に出やすいので外交には長けないが、その人の良さは何よりの武器となる。


ウィングは、彼ならたとえシゲンの直臣となって、跡を継いだとしてもその人柄から上手く家臣の仲を融和するだろうと思ったから決めた。

シゲンも、ハーバーの人柄から良いと思った。


ハーバー・トライライト、彼の武器は、優秀な内政の腕ではない。人と人を繋ぐ"人柄"なのだ。





見てくれてありがとうございます!


誤字脱字等御座いましたら教えてくださると幸いです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ