〜第1章1部"大公爵家"〜 初めての修行: ハーバー編③
さぁ、作者が地味に恐怖を感じているこのパート。色々資料を見て決めているけど、どっかで穴が開いていそうでビクビクしています。
……まあ、「これは可笑しい!」って、所があったら全力で修正するのでありましたら是非教えてくださると幸いです(^O^☆♪
ハーバーは机に三枚の硬貨を置いた。
「これがこの国で流通してる"ジェネシア硬貨"っすね。それぞれ"銅" "銀" "金"で作られてて、今言った順番に価値が高くなっていくっす」
そう言われて、試しに銅貨を手にとって近くで見てみた。まじまじと見てみると穴は無いものの五円玉みたいな感じであった。表には男のイラストが描かれていた。
「表に描かれているのは初代ジェネシア皇帝陛下をかたどったものっす〜、他国の硬貨だったらその国の英雄だったり国王だったりするっすけど」
そう話すとハーバーはどこから取り出したのか、ニコニコしながらリンゴを二つ出して渡してきた。
「食べないっすか?今朝領内から取れたばっかの新鮮物っすよ〜」
断る必要もないから素直に受け取った。
「いただきます」
受け取って、まじまじと前世のリンゴとほぼ変わらない姿を見つめていると、ハーバーは既に半分ほど食べていた。リンゴをただ見つめている自分の姿を見て笑いながら、
「ハハ、何見つめてるんすか?さっさと食べた方がいいっすよ〜」
なんで授業中に食べるのか不思議だとは思ったが、まあ甘い物は欲しいから口に入れた。
……うん、採れたては美味いなぁ。"シャクッ"とした小気味いい音をしながら食べる。甘みは前世の品種改良したものと比べたら薄いかもしれないけれど、前世ぶりに食べるからかとても美味しく感じる。
そうシゲンがリンゴに舌鼓を打っていると、ハーバーは銅貨を掲げて、
「そのリンゴ一個が大体銅貨十枚の価値っすよ。まあ場合によっては、銅貨五枚や二十枚だったりする時もあるっすけどね」
そう言うと、今度は銀貨と金貨をそれぞれ掲げて、
「銀貨は銅貨のおよそ百倍、金貨は銀貨のおよそ百倍って感じだと思えばいいっす。銅貨みたいに変動はあるっすけど」
あ〜そんな感じか。まぁ地球に合わせたら
リンゴ一個=銅貨十枚=約百円?
と考えればいいかな?まぁ、変動するから置き換えは難しいけど……
「税は基本的にこの硬貨で納めさせてるっす。色々細かい制度はあるっすけど、収入の大体一割から二割くらいになるっすね。ここから集めた税の中から、帝国に献上したり領地の発展に使ったりしてるっす」
「場所によっては作物をそのまま納めたり、労働力で代用したりするっすね」
なるほど、貨幣経済としてはまあまあ進んでいるのか。じゃあ、
「このシュバルツりょうはどのくらいのしゅうにゅうをえているんですか?」
そう聞くと、ハーバーは手を口元に当てながら
「う〜ん、 大体ジェネシア金貨六万枚くらいになるっすね〜。帝国予算は大体十倍っすから帝国なら金貨六十万、貴族全てを合わせたら金貨百万枚くらいにはなると思うっすけど」
そんな感じか。じゃあどこで作ってるんだ?
「そのこうかはていこくのどこでつくられているんですか?」
日本だったら現代なら国が、昔でも国家が造幣を運営していて、戦国時代や江戸時代のときは裏で作ったりしていたけど、一応幕府や朝廷の許可が必要だったりと色々取り決めがあったけど……
「硬貨を造幣するのは、帝国の造幣局しか認められてないっす。帝国が国内の鉱山から金鉱石なんかを掘り出して作っていくっす。だから金や銀の量で価値はきまるっすね。硬貨は重さで価値が定まるっすから、金単体でも硬貨の変わりにはなるっす」
そう話すと苦笑いしながら、
「ただ、このシュバルツ領には鉄鉱石や銅なんかは採れても、金山銀山はないんであまり関係はないっすけど」
あ〜、じゃあ金山や銀山はないのか、まあ特産品はあるし鉄鉱石といった武器に必要なものはあるから十分だな。
ご覧いただきありがとうございます!
誤字脱字等ありましたらある教えてくださると幸いです!




