〜第1章1部"大公爵家"〜 初めての修行:タクト編④
今回はいつもより長めに書きましたが場面展開は変わっていません、次でタクトは終わらせる予定です。長々と続けてしまいすいませんでしたm(_ _)m
ちなみに投稿が遅れた理由ですか投稿日時の設定で間違えて明日の午後9時にしてたからです。
お許しください((((;゜Д゜)))))))
「先に述べた通り、貴族は軍事力を独自に持つようになりましたが、最初は問題ありませんでした。しかし、代替わりを続ける中で、軍隊の維持で問題が起きました。……問題とは何か答えられますか?」
そういうとこちらの目をジッと見つめた。
流石にこの程度は答えられやぁ!そう思い間髪入れずに返答した。
「そのぐんのいじはとちのしゅうにゅうをつかうことですよね」
ついさっきタクトは軍の創設の際その予算を、行政官として管理し、中央に送る税収の中から使うという話を聞いたからなんとなく察した。
簡単なことだ、彼らは今まで行政官として地方の税収を正確に漏らさず中央に送っていた。しかし"国土を守るため"という大義名分のもと、中抜きをしても軍事予算という理由で使えるようになってしまった。
無論最初は忠実に国家に仕えただろうけど、何回も代替わりをすればだんだん"ちょっとぐらい国を守るんだから良いよね"感覚で始まったのだろう。それは次第に少しずつ広まり、そして量も増えていった筈だ。一度成功したら人は更に欲をかく。
タクトは笑みを浮かべて、
「はい、貴族は少しずつ中抜きを始めました。次第にその量はほぼ全ての貴族が行い始めることで大規模に及び、財政が傾く原因に繋がりました。中央は何度か中抜きをやめさせようとしましたが、"領民を敵から守護をする為なのだから必要なのだ"と言えば他国と戦に明け暮れていることもあり、実際大事な動員源でもありますから下手に咎めて暴走されるわけにはいきませんから放置したままでした」
……きっと中央にとっては、他国と凌ぎを削る中でいちいち構ってやれるか!なんて気持ちでいたら、気づいたら予想以上に広まってしまったんだろうなぁ。
タクトは更に続けて
「親が始めた"少しだけ"の中抜きを見たその後継は、それが国に咎められないと知ったら自分も"少しだけ"とどんどん欲に駆られました。いきなり国が中抜きに対して厳しい態度で迫っても、"何を今更"としか思えないでしょう。それが彼らにとっての"常識"になったのですから」
そこで一旦話を切ると、息を吸い直した。
「国の対応が後手に回ったことで酷い有り様ですが、それを防ごうとして大きく動いた結果が、グランメザリアが独立するキッカケにもなった内乱です」
どういうことだと、驚く自分を尻目に話を続け、
「あの時皇帝は国内の貴族に対して力を削ぐため、直率の軍を動員して強制的に貴族の不正を弾劾しようと試みました。当然彼らは反発して兵を起こします。彼らにとってはその強硬な姿勢に対して反対すれば、多少は許されるだろうと行動したのです。いまだ他国との戦乱の火種が燻る中、まさか本気で軍の力で行動するとは思わず、長い時間をかけられないからという考えのもとでしたが、それが皇帝の狙いで兵を起こした貴族を血祭りにあげました。彼にとっては税を毟り取る貴族に必要性を感じず、一気に消してしまい、従順な貴族は生かして使おうとしたのですが、彼の予想以上にその反発は広がってしまい長期化の構えを見せてしまったのです」
その内乱がなぜ、、まさか
「まさかコウテイにしゅくせいされるくらいならどくりつしよう、と、かんがえたのですか?」
そう聞くと頷いて言葉を続け、
「反乱した貴族はすぐに首都を中心とした地域から粛清を開始したのですが、首都から遠い地域の貴族であるグランメザリア侯爵は、仕える帝国に粛清されたくはない、しかしかといって長年戦ってきた敵国に裏切りたくない、、ならば一か八か独立してやろうと、考えて独立をしてしまいました。皇帝はまさか独立という手段に出るとは想像の範囲外で、グランメザリア侯爵に続々と周辺の貴族が賛同してわずか数ヶ月で国内の半分近くまで巨大化すると、流石に貴族を粛清する場合ではなく直ちに独立を撤回させるために出兵を始める必要がありました。そのため貴族に対して融和を取り始めたのですが、彼らにとってしてみればいきなり粛清されそうになった側ですから謝罪と賠償を求めました」
……皇帝にしてみれば断腸の思いだろうなぁ。まあ、貴族とってみれば皇帝に対して不信しか湧かないし忠誠も無くなるだろうなぁ。
「皇帝はその失態を挽回する為にも、独立をしたグランメザリア侯爵を直ちに討ち果たす為に、直率の軍を持って出兵をしました」
「でもまけてしまったと」
そう告げるとタクトは笑った。
「はい、周辺諸国が好機とみてグランメザリアに物資を援助したことに加え、侯爵自身が用兵家として優れていたこと、そして侯爵に直ちに討伐しなければならないという皇帝の焦りを突かれたことで大敗を喫し、独立を公式には今も認めていませんが実質黙認して引き下がらざるをえませんでした」
「そしてそこから当時皇帝の弟でもあった初代シュバルツ大公爵が出来た始まりになります」
この小説を見てくださり本当にありがとうございます!
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批判も全然書いてくださって大丈夫です(・∀・)




