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【日常】クレヨンクエスト
【お題:青色、クエスト、最強 テーマ:かわいい弟 文字数:500字】
「いくぞまおう! とりゃー!」
幼い弟がトタトタと駆け寄ってきて右手を振った。
慌てて飛び退くと、直前まで俺がいた空間――ソファーの上を青色の文房具が横切る。
俺は弟の背後から右手を掴み、クレヨンを取り上げた。
「あ! かえしてよー、ぼくのさいきょうグレートソード!」
「家の中で勇者ごっこするなって言ったろ。クレヨン振り回すの禁止。これマジで落ちないんだから」
危うく俺の制服(Yシャツ)がまたダメになるところだった。
リアル装備破壊は勘弁してくれ。
「うぅー! まだあそびたいー!」
「だーめ。静かにしなきゃ母さんに叱られるぞ。お絵かきするなら、ほら画用紙」
「やだやだ! おにいちゃんとあそぶー!」
言われてハッとする。そういえば俺、ここ最近コイツと一緒に遊んでないな。
今日も母さんに子守を頼まれたが、漫画ばかり読んで放置していた。……駄々をこねられるのも当然か。
「……ごめんな、折角二人で遊べる機会なのに」
「おにい、ちゃん?」
「よし、俺も遊ぶか。ドタバタうるさいのは無理だけどな」
弟の表情がパッと明るくなる。「うん!」ってうなずく笑顔が、まるで子犬のようにかわいくて……。
おいやめろ、俺がショタに目覚めたらどうしてくれる。




