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【日常】ポジティブシンカーって要するに(極論)

【お題:晴れ、オアシス、運命 テーマ:曲解 文字数:499字】

 私ってば運命の女神様に大層嫌われているらしい。

 

 大きな旅行に限って晴れた試しはないし、この前のテストのヤマだって大はずれ。

 基本、運が絡むと私はとことん弱いんだ。もし砂漠で遭難したとしたら、一生オアシスにたどり着けない自信がある。


「それはおまえ、心の持ちようだ」


 そんな愚痴をこぼしていたら、先輩が口を挟んできた。


「世の中不遇な事ってのは多い。億単位の人間が同時に動いてんだから、全員に都合がいい事態しか起きないなんてあり得ないだろ?」

「……そんなもんですかね」

「人間に限らず、生物は不測の事態に素早く対応できるよう進化してきた。イヤなことから逃げるために、イヤなことに敏感になったんだ。つまりおまえの感覚は正しい」


「だから」と、先輩は胸を張って、


「不遇を“不幸”と思わなければいいんだ。旅行で雨が降れば記憶に残りやすい。テストでヤマが外れれば復習がしやすい。イヤなことをポジティブに考えればいいのさ」


 ポジティブに、ねぇ……。……そっか。そうだよね。

 少し考えて、私は一つの結論にたどり着いた。

 

「先輩って、ドMなんですね」

「なんでそうなるんだよ!」


 運命の女神様の嫌がらせに悦ぶ先輩。うん、容易に想像できる。

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