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【青春】早起きノスタルジー

【お題:朝焼け、言わぬが花 テーマ:郷愁 文字数:495字】

 ログハウスの軒並みに朝日が差し込んだ。

 サク、サク、と、澄んだ空気に響く、玉砂利を踏む音。

 それがもう一つ、近づいてくる。


「あ、ハル君早いね。おはよう」

「おはよう。アヤも朝の散歩か?」

「まあね。目が覚めちゃって」


「隣いい?」と、幼馴染のアヤ。

 久しぶりに話す気がした。お互い違う友人を持って以来。

 ……大人になった証だろうか。


「あっという間だったね。今日で林間学校最後なんて」

「だな。しかも明日普通に授業とか信じらんないぜ」

「あ~学校ヤダ~! せめて土日挟んでよ~」


 全くだな。俺は笑う。まるで小学校でのやり取りの再現みたいだ。

 特に夏休みの最後。よく泣きべそかくアヤと一緒に宿題を片付けたっけ。記憶が蘇る。


 ……あ、てか宿題で思い出した。数学のプリント、提出期限明日じゃん。


「? どうしたのハル君?」

「いや……」


 きょとんとするアヤ。その小動物みたいな表情に俺は、ニヤリと笑って、


「忘れちった」

「え~何それ~」


 クスクスとアヤも笑う。まあ確実にコイツも忘れてるだろうが。教えるのは帰ってからでいいよな。


 朝焼けが眩しい。このどこか懐かしい時間にもう少しだけ浸りたいんだ。

 未来の話なんて、言わぬが花ってやつだろう?

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