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【青春】小さなお昼の友達

【お題:空 文字数:500字 テーマ:ほのぼの一人ぼっち】

 心地よいそよ風が頬をなでた。

 頭上の木の葉がさらさら揺れて、膝の上で木漏れ日が躍る。一人ぼっちの昼休み。

 

「……いい天気だなぁ」


 のんびりと、いつもよりスローペースで、お弁当をつまみながら。

 流れる雲をぼんやり眺めて。

 遠く、校庭からは同級生達のかけ声が響く。

 僕にとっては別世界だ。


 ――カサカサ。


「あ、やっときたね」


 茂みから小さな影が二つ、現れた。

 子猫と子犬が一匹ずつ、よちよち歩きで僕に近づく。


「みぃ?」「くぅん」

「よしよし。ちゃんとキミ達の分もあるよ」


 タッパーを二つ取り出し、二匹の前でふたをとる。

 おこづかいでこっそり買ったペットフード。よほどお腹がすいてたのか、すぐさま飛びついてきた。

 その様子に僕も笑って、ご飯の箸も自然と進む。

 最近、友達と食べるお昼がこんなにおいしいって、初めて知った。




「……ふぁ~ぁ」


 食べ終わったらあくびが出てきた。

 いつの間にかタッパーも空になってて、二匹は僕の両足に身を寄せ、丸くなっていた。

 すやすやと幸せそうに、無防備な寝息を立てている。


「……ごめんね、うちじゃ飼ってあげられなくて」


 でも、せめて今だけは。

 二匹の友達を静かに撫でて、午後のチャイムまで、僕はまどろみに身を委ねた。

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