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【コメディー】遊園地逆ナン作戦

【お題:春、観覧車 テーマ:辛辣 文字数500字】

「フハハ! 見たまえ妹よ、カップル達がゴミのようだ!」


 ゴミのような姉がなんかほざいていた。観覧車の窓にへばりつきながら。


 数年ぶりの遊園地だというのに、『姉に彼氏ができたときのための予行練習』とかいうクソみたいな理由で来たせいで全く楽しむ気分になれない。

 未だかつてないほど無意味な休日。


「春といえば桜、桜といえばピンク、ピンクといえばそう恋だ! 春は恋愛においても始まりの季節! 我々もリア充どもを粛正しつつ新たなる出会いを探そうではないか!」

「春はあんたの脳内だけだよ。今はもう梅雨の直前期」


 てかクリスマスにも似たような連想ゲームしてなかった?

 どうでもいいし乗っかる気は微塵もないけど。


「てなわけで美優! 下に降りたらどっちが早く彼氏を作れるか勝負よ!」

「あーはいはい、競争ね」


 連絡先交換で妥協しない辺り、姉らしいというかバカというか。

 


 ――そして観覧車から降りて数分。



「ねえそこのお兄さん、今からお姉さんといいところに行かな、あ、ごめんなさいすみません」


「これはひどい」


 姉がイケメン達に逆ナンしては玉砕する姿を私はクレープを頬張りながら遠くで眺めていたのだった。


 あ、違います。私あの人の知り合いじゃないです。

 美優と姉 その2

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