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【コメディー】いせかいのちからってすげー!

【お題:破壊、人工、城 テーマ:適当 文字数:491字】

 はるか地平の上。(かすみ)がかった城を眺め、ため息をつく。

 海をはさんで遠くの孤島にそびえる人工物を、まさか“落城”ではなく“破壊”しろと命じられるとは。

 しかも万の兵を(よう)するとされる要塞相手に、こちらの戦力は私と、新兵一人。

 ホントうちの王、バカなんじゃないの?


「いよいよですね姫様! さぁ、いかがいたしましょう?」

「知らない。どうせ結果見えてるし、テキトーでいいんじゃない?」


 爪をいじりながら返すと、なぜか「えっ!?」と声を漏らす新兵。


「そうおっしゃらずに! 『戦場の無双姫』と(うた)われた貴女様の奇策、ぜひご教授くださいませ!」

「じゃその辺の石でも投げれば?」


 半眼の私と対照的に、新兵は「なるほど!」なんて眩しい笑顔。近くの石を拾って海の向こうへと投げた。


 すると石は猛火を纏い砲弾の数百倍にも達する速度で衝撃波を生みながら海を割りつつ孤島に着弾し城ごと陸地を文字通り消し飛ばした。ちゅどーん。


 ……はぁ、だから嫌だったのよこいつと組むの。

 なんか全部バカらしくなるじゃん。


「さすが姫様! 俺の能力を最大限に生かした作戦! お見事です!」

「……これが異世界転生者の力か」


 もう全部あんた一人でいいんじゃないか?

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