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【】

 ――僕は何を残せたのだろう。


 そうやって後ろを振り返ってみても。

 歩いてきたはずの道も、目標にしていたはずの未来も。

 気づけば、なにも見えなくなっていた。


 新しい時代は流れるばかりで、僕だけが一人取り残されてる。


 ただ孤独にがむしゃらに足掻いてきたのに、その意味さえも曖昧になって。

 どうしてボクは頑張ってるんだろうって、分からなくなって。


 ……誰かが耳元で囁きかける。


 ――もっと楽な生き方があるのに、って。

 ――それが嫌なら消えちまえ、って。


 その度僕は頭を抱えて、聞こえなかったふりをするんだ。

 自分をごまかすことだけは、ここ最近得意になった。


 ……ああ、とっくに気づいているさ。

 ボクの生き方は間違ってるって。


 もっと賢い生き方があるんだろ? もっと上手い方法があるんだろ?

 でも僕はバカだ。バカだから、バカ正直な生き方しか知らない。


 嗤いたければ嗤えよ。

 人間は間違える生き物だ。だから僕は、生きている限り足掻き続ける。

 たとえ間違った生き方で、この先暗く醜い人生を歩んだとしても。


 それが人間として生きた証になるなら。

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