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【青春】雨に閉ざされた放課後
【お題:雷、女子 テーマ:非日常感 文字数:498字】
突然の夕立だった。
放課後に降り出した大雨は、私達を校舎の中に閉じ込め、
部活もできず、一刻も早く帰りたいとミカが愚痴をこぼす。
「あーもうサイアク! HR終わったらさっさと帰ればよかった~」
「いや~これじゃしばらく外に出られないねぇ」
「……なんか楽しそうだねマユ」
「ん、そう?」
なんてとぼけてみる。ミカの指摘は正しいのだけど。
外は雷が鳴っている。
薄暗い雲間をゴロゴロと照らして、ちょっと不気味だ。
これがホラー映画なら、殺人鬼か化物でも侵入してきそうな雰囲気。
でも現実じゃそんなこと起きやしない。
むしろ日常から隔離されたような感覚が、新鮮でわくわくする。
「仕方ないし、トランプでもやる?」
「……何でそんなの持ってんのさ?」
「こんなこともあろうかと」
「ハァ……それを早く言いなさいよ」
ブツブツ言いつつも、ミカの口元だって少し緩んでいる。
こうして教室で二人で遊ぶのも、久しぶりだからかな。
「はい革命」
「革命返し!」
「甘いよマユ、革命返し返し」
「革命返し返し返しっ!」
「えぇっ!? ちょっとそれは聞いてない!」
「アハハハ、二人大貧民って楽しいねー」
いつまでも雨が止まなければいいのに。
そう思ってしまう自分がいた。




