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【ホラー】村を犯す裏切りの影 ※残酷な描写あり

【お題:裏切り、カエル テーマ:知らぬ間に潜む闇 文字数:492字】

「あなたが裏切り者だったとは、残念ね」


 満月の夜、血濡れたナイフを手に、私は呟いた。

 かつての友は、今や無残な姿に成り果てていて。

 私の心がチクリと痛む。

 田園ではカエルが合唱している。まるで村の平和を演出するかのように。

 でも、


「これで、ようやく解決ね……」


 裏切り者をあぶり出しては、始末する。そんな地獄のような日々ももう終わりだ。

 私は小さく息を吐いて、踵を返した。

 すると、残った村の仲間達がやさしく私を迎えてくれて、


「……え?」


 仲間の全員が、私に銃口を向けていた。

 感情を宿さぬ目で、私を嗤いながら。

 頭の中が真っ白になる。


「みんな……どうして……?」

「簡単だよ、キミが用済みだからさ」

「ありがとう。おかげで邪魔者を排除できた」


 私の問いに、彼らはニタリと口元をゆがめた。


「なんで……? だって、そんな……!」


 村の人達が、親戚が、幼なじみが、みんなみんな嗤っている。


 一体いつからだったのだろう。村の仲間達を、魔の手が侵食し始めたのは。

 昨日の晩か、一週間前か。

 それとも、私が生まれたときには、すでに……。


 カエルが合唱している。まるで私を嘲笑うかのように。


 そして私の生まれ育った村に、

 銃声が鳴り響いた。

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