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【コメディー】先輩の命令

【お題:卒業式、ゲーム、主従関係 テーマ:逆転 文字数:463字】

「おいオマエ、俺の代わりに卒業式出ろ」


 突然屋上に呼び出されたと思ったら、先輩から妙な命令をされた。

 僕は嘆息して、一言。


「……先輩、バカなんですか?」

「ぁあん! んだとゴラァ!」


 激昂した先輩に胸ぐらをつかまれた。

 く、苦しい……! 僕は正直な感想を述べただけなのに!


「俺はなぁ、昨日買った新作ゲームやってて忙しいンだよ。あんな2時間座ってるだけの苦行、やってられっか」

「気持ちはちょっと分かりますけど、だからって……うぐぅ!」

「るせぇ! 先輩の命令は絶対だ。分かったら返事しろ!」

「は、はい……っ!」


 僕の返事に対し、先輩が満足げに手を離す。僕は大きく咳き込んだ。

 そして、再び嘆息。


「……じゃあ先輩、代わりに一つお願いがあります」

「ああ? んだよ、言ってみろ」


 ジト目の先輩に、僕はコホンと咳払いし、答える。


 先輩は今日、卒業式をサボる気らしい。

 しかしそれだと卒業証書はもらえないわけで。それってつまりは留年だろう。

 そして代わりに僕が卒業証書をもらう、と。

 

 ……てことはすなわち。


「おいオマエ、そのゲーム機、僕に寄こせよ」


 “先輩”の命令は絶対だ。

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