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憧憬の向こう側  作者: 葉竹ゆり
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(失恋編)本当の悲しみを癒せる人は。偉大だと思う。



この心の痛みが除けたら、

私は笑えそうな気がする。


他に誰もいないこの部屋で1人で

私は鏡に映る幽鬼を見ている。


まだ捨ててない使い古しの歯ブラシが2本。

トニック系のシャンプーは、私は嫌い。


壁一面に載ってあった

あの女性シンガーのポスターは剥がした。


あとどれだけ待てば、

あの人の残り香が消えるだろう?

置いていってくれた自転車は、

河原に捨てに行かなければ。

非営利団体アースには悪いけれど、

リサイクルショップに持っていく気がしない。


忘れられない思い出の数々は、

いちどノートに書き綴ってから、

燃やし、灰にして

それを風に乗っけて、捨ててしまおう。

春の陽光のきらめきの中、

あのいっぱい楽しかった思い出の数々は、

大空へ返してしまおう。

今は持っていたって辛いだけだから。


以上を失恋のルーチンワークとして、

(そんなルーチン、いらないけど)

日々日常の暮らしの中へ

いともたやすく戻っていかなければ。


ハハ、うそ。


そんなに簡単にいくわけないじゃん。


この心の痛みが除けたら、

私は笑えそうな気がする、っていうのは、

そんなに簡単にいかないから

いつまでも思い続けているってことなんだろう。








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