33話 1人の長寿命と何万人かの短寿命
「私は無能力者について三つの仮説を立てた」
「それは、一体?」
龍呪助からしたら少し心配なんじゃないだろうか
これで神に信仰心を持つものが現れたら
信仰された神だけ強くなり
力の均等が崩れてしまうからだ
源神は行動だから関係ないが
流神はそうはいかない 考えるだけで信仰が入る
「一つ目の仮説だ、空気、生命、重力を操るにはとてつもない技術が必要ということだ」
これはほとんど正解 生命と重力は死んでないから
能力が人間に渡ることはない
「二つ目の仮説だ、私たちは神と比べ能力が弱くなっている、それならば説明がつく」
これも正解 しかしこれが正しいと思われると
龍呪助はともかく 瑕玉まで神だと思われるが?
「三つ目の仮説、能力の使用には神々の許可がいる、神の力を私達人間が借りているのだとしたら、この可能性は十分にある」
ちょっとだけ正解だね
神が死ぬことを許可と考えるかはわからないが
「君はどう思う?」
「自分ですか、特に思うところはありませんが、一つ目の仮説はあってると思います」
「それはどうして?」
「あんま説明は難しいですけど、空気を操るといってもまず、空気が見えないから操れてるかもわからない」
その男性はそこで待ってましたと言うように
指をパチンと鳴らした
「今やっている実験は実際空気を操れるかの実験さ、今の技術なら空気を見ることだってできる、君の能力も後で見させてくれ」
「そうか、それでも難しいと思いますよ」
「君は操れているのに?どうしてそう言い切れる」
人間がかなり神について
知識を身につけているのはわかった
しかし空気を操るのは無理だ 経験の神曰く
(私が試しに能力を使ってみたけどあれは無理よ、無理、無理、元々あれはおふざけで付けた能力でしょ?本来サンドバッグ程度の役割なのに、虫のせいで散々よ、虫さえなければ後4週間あれば完成するのに)
と 愚痴を散々漏らしていた
龍呪助が空気を操れるのは虫のおかげだ
「まず空気を操って言っても、原子からですよ、そこから集めて固めて小さな玉にするので限界、熱を出したり、血や水の中の空気を操って、間接的に液体を操るのなんて神業、ましてや俺みたいに空気に反射する光に乗って高速移動なんて、自分で言っても馬鹿馬鹿しくなります」
「しかし、君はやって見せた!原子操るとなると人を原子から崩したりもできるわけだ、本当にすごい」
あまり話を聞いていないように感じるね
まあ すごい才能の持ち主なのはそうなのだが
「まあ、話したいのはこれで終わりだ、君の能力を見せてもらうのはまたの機会にしよう、次の新人くんもいるからね」
さっき実験を少し覗いてみた
確かにほんの少しだが人間が空気を操ったようだ
もちろん自分の体だけだがね
能力は自分にやるのと外部に出すのでは
難易度が全く違う
「と、なると、次はさっきの場所か、多分、、戦うんだよな」




