27話 戦士無ければ戦果無し
テストプレイヤーの自分にはわからないことも多い
この私の役割は虫を見つけ報告することだが
良い加減飽きてきた
何回も繰り返し改善点を考える
毎回少し変わり虫が消え
特異点になり新たな虫が生まれる
先輩に言われたが
どうやら神と沈 そして星の関係性は逆らしい
簡単に言えば
フォビアの性格が星に反映されるのではなく
星での経験がフォビアに反映される
瑕玉と司馬 この2人はフォビアと出会うということ
そうゆうストーリーだということだ
今更思うがこれ記録として機能してるか?
俺以外が見てもわからねえだろ
いや 俺以外に見せる気はないが
「君の今回の仕事は主に三つだ」
「それは?」
「今街で3人が銃を持ち暴れている、このうち2人を殺すこと。残りの1人を気絶させ無力化させること」
「残り一つは?」
「これを10秒で終わらせることだ」
「ずいぶんとまあ、無理難題を言いますね」
「これは仕事だが、試験でもある、この街ではそこらじゅうで事件が起きる、それを私達約100万人で対処しなければならない、10秒以内で終わらせないと次の事件が起きる、だから10秒以内で殺れないと意味がない」
「対処する人結構多くないです」
「馬鹿を言え、ここには8000万の住民がいて、そのうちの半分が犯罪を起こすんだぞ」
日本には警官は約30万人くらいいる
そして日本は約1億2000万人の住民
まあ この街かなり犯罪者が多いな
ここでフォビアの人生を予想してみよう
犯罪者と警察がこの星には多い
つまり
犯罪者と多く出会い 警官ともよく会う人生
フォビアの人生は警察官だということかな
答え合わせは製品版で
「話を戻そう、これは試験だ、瑕玉から君が能力持ちということは知っている、その能力が優秀か、役に立つか、それをここで測らせてもらう」
「とんでもないブラック企業に入ってしまったかもしれない」
「人の命がかかってるんだ、失敗は許されないからな、さ、現場に着いた殺ってきてくれ」
龍呪助の戦い方をメモしておこう
彼が虫から特異点になるのならきっと必要になる
まずは相手に直接触って殺るやり方
相手の体の中の水を一気に気化させ
膨張させることによって破裂させる水蒸気爆発
2人目は自身の血を相手に飲ませ
相手の血を自分の血で蝕み侵食し
相手を自分の人形に変えるやり方
最後の1人は空気のスピード1700km/hの拳で
相手の数十センチ前を殴ったら
脳震盪で気絶させられる
いくら人間だから能力が効きにくいと言っても
これじゃ無理だ
「うーん、華麗だねー、7秒弱で終了、すごいじゃないか」
「イヤー、煽ててもなんも出ませんよ先輩」
「もう後輩気取りか、まあいい、合格だ、署に帰ったら服を渡してやる、明日から本格的な仕事だ、今日は終わったら帰って寝ろ」
「よっしゃー」
司馬警華 彼女もネームドということは
うん 何かしらあるんだろうな
「というわけで無事就職、この俺ももう社会人か」
「さすが、おに、い、さん、」
「ふっふっふ、そうだろ、そうだろ、フォビアの方はどうだったんだ」
「私もすごいわよぉ、能力使えばすぐ患者さん治せるんだから、行列よ、行列」
「どちらも問題を起こしてなくて安心した」
「ちょっと酷くないぃ」
実を言うと沈を星台にするのはやめになった
全ての沈の動作が難しくて
時間がかかってしまうからだ
だからと言って
せっかく作った沈を全て消去するのは勿体無い
だから最も星台に近いフォビアが残された
しかし そのフォビアとまだ未完成
まだ星台にはしてはいけない
なのに
早く星台を完成させなければいけない
このままじゃ星台が
虫と虫に引っかかった真梨と
何もない生命の神だけになる




