24話 記録と記憶の違い
ただいまと言うべきかな 私は帰ってきた
二冊目の記録を続けようか
「えっとぉ、ここの宿ってここら辺で一番安かったわよねぇ?」
「はい、朝と夜の食事付きの宿を除けばここの宿が一番安いですよ」
「つまり、ここでお金が足りないと言うことは」
「あなた方は泊まるところは無いということです」
「嫌だー、ホームレスに戻りたくない、公園で夜を明かしたくない、あれ、俺公園で夜を明かしたことってあったっけ」
うーむ やっぱり龍呪助は一部記憶が消えていない
結局まだ見ぬ虫ということだろうか
そもそも龍呪助自体が虫
あまりおかしくはないのかもしれない
「お願い、少しお金負けてくれないかしらぁ」
「無理です、さあ、貧乏人は帰った、帰った」
「やっぱりここの星の人は優しくねー」
おや どうやら城の方に行くようだ
「城の前に来たけど、どうするぅ?門番がいるわよ、もう夜遅いしまともに取り合ってくれるかしらぁ」
「そもそも取り合ってくれたとしても、あの瑕玉が素直に城の中に入れてくれると思うか?もう不法侵入でいいだろ」
「それ大丈夫かしら、普通に犯罪だしぃ、捕まって牢獄生活より段ボール生活の方がいいんだけどぉ」
「大丈夫、大丈夫、一部屋くらいなら使ってない空き部屋はあるだろ、城で二人暮らしだぞ」
さらっと言っているが
2人とも同じベッドで寝るのにもう抵抗がない
旅の初めは部屋が一緒なのも嫌がっていたのに
嫌がっていたのは大体龍呪助の方だったが
No.7500までの星を2年 かなりハイペースだ
相当真梨が心配だったのだろう だが
記憶のないNo.8000からは9年 かなりローペース
難易度が高くなっていったのもあるだろうが
フォビアと2人のことが忙しくなったのが7割だろ
あの時の2人は少し見るに耐えなかった
あの時のフォビアは寿命が一年だとわかっていたから
恋愛に全部を注いでたんだろうな
ちなみにあの時
フォビアが自分の寿命を10年と言ったのは
記憶の神 エングラムの能力が発動されていたからだ
あの時はすでに2人の記憶は消える傾向が見えていた
「ほら、フォビア、ここには誰もいない、布団もある、しかもダブルベット、ここなら別に文句も言われず寝れるだろ」
「えぇ、せめて少し電気つけて寝ましょうよぉ、あとお風呂入りたいんだけど」
「1日くらい大丈夫だろ、我慢しとけよ」
「いやよぉ、匂いとか気になるし、女の子はそうゆうの気にするのよ、男のあんたにはわからないでしょうけどぉ」
「うっせ、うっせ、そもそも神に性別って概念ないだろ、俺だけ男の見た目ってだけだ」
「とにかくお風呂出してよ」
「はいはい、水出して沸かしとくからゆっくりしとけ」
龍呪助は水の中の酸素と窒素を操って
水を操れるようになった
他にも摩擦でできた火花を酸素の助燃性で
火にして実質的に火を操ったり
酸素に反射した光を掴んで
光速で移動したりもできるようになったようだ
あまり戦う機会がないので
ただの日常の手助けにしかなっていないがな
「あなたもお風呂入るぅ?」
「俺はいいや、どうせ毎日体は変えるしな、俺はもう寝るよ、おやすみー」
「待って待って、私ももう寝るからぁ」
今日はとても疲れた
私達も寝るとしようか




