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転生の重力魔術師だったもの  作者: 蒼い鱗の狼
第1章
9/12

第8話 ギルド登録と不穏な情報 ※

前回のあらすじ

奴隷商らしきものをぶっ倒した。

やったぜ。

あれから何日経っただろうか、

今日はこっちで12月8日。何でわざわざ言う必要があったかというと...。


「お兄ちゃんお誕生日おめでとう!」

「「「おめでとーう!」」」


そう、俺の誕生日なのだ。

いやはや、前世は誕生日と言えども、

プレゼントを朝、ポン、っと置いてあるだけで、こんな皆で祝うとか無かったのだ。

ホントにここに転生してきて良かった。いやほんと。


「さあさあ取り分けるからね〜」


「はい、リリス。」

「ちょっと待って!お兄ちゃんの方が大きい!」


「いいじゃない、今回の主役なんだしー。」

「えー...。」


「じゃ、ガリルを祝って、」

「「「「日々の糧に感謝していただきます。」」」」


「あ、乾杯ー!」


さっき取り分けた奴は、ライロックス=ラリマカールっと言って、

ケーキのような形で、茶色くてフルーツが散りばめられている。

パンのように膨らんでいる。

祝い事、主に誕生日に食べられる。


うん、見た目からしてうまい。

あ、これリリラクエル(オレンジっぽいもの)かな?


「これでもう9才ね、ギルドに入れるわね!」

え?まじで?


「おい、リリアン、ギルドに入れようとしてないか?」

「え?だってランク制度とかあるから早めに入れた方がいいわよ?」

え、じゃあ、ランク上げんのムズいの?


「はあ!?ギルドは危険なんだぞ?もうちょっと経ってから入れるべきだ!」

危険!?危険なの依頼とかってそんな!?低ランクで!?

「あ、やばいの?そん....。」


「はあ!?低ランクだったら薬草採取とか店番とかよ!?危険でもなんでもないじゃない!」

「そんないってもまずいだろ!?薬草採取でも命を落とす可能性が在るんだぞ!?」

「あぁ!?」

「はぁ!?」

「なんで!?」

「馬鹿なの!?」


「「ガリルはどっちがいいの!!??」」

えーっと...。


少し悩んだ末に答えを出した。


「えー、あー、今入って、ちょっとだけ、基本のこととか教えて欲しいかな...。」


「「.....その手があったか...。」」

どうしたんだろうか...。そんな『天才か..?』みたいな顔は...。

「ようーし!じゃ、このあとギルド登録しましょ!」

「そうだな、そうしようか。」


あ、妹がこっち見てる。


「お兄ちゃん...いいな、ギルド登録とか...。」

この反応からギルドって子供の憧れの的なんだろうか。

いや、俺も子供なんだけどな...。


=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=*=


「はーいここよ、ここがギルドよ〜」


「それは良いんだけどさ...。」

「なんで外套着て声まで変えてるの?」


そういうと凄い形相で、しかし小声で、


『あのね!私達ってほら、一応有名人らしいのよ。』

『そんなのが子供とギルド登録しに来たとかここ一帯大騒ぎになるでしょうが!』


「へー...。」

そりゃそうだな。


『まあ本当はギルド長が面倒くさいんだけど。』

おい。


「じゃそんなだからここまでよ〜頑張ってね〜」

「わかった。」


そういう事らしいので一人で建物の中に入る。

すっげえ人がいる。9才目線だから腰しか見えねえぞ...。


「ごめんなさ〜い、ギルド長っていますかー?」


「あ、はい、いますよ〜 呼んできますね〜」

お、受付嬢さんが呼んできてくれるらしい。


「はい!今来ますので少々お待ちを。」


「あぁ、お前か、どうしてちびっこが?」


ギルド長だ。しかし...。

頭からは角が生え、背中から翼が生えている。


「あー、もしかして俺を見るのが始めてか?

俺は魔族だからな、この国でも数少ないからビックリするだろうな。」

あ、魔族なんだな。


「えーと、で、登録...。」

「あー、登録かあ!こりゃ失敬失敬。」


「ほい、これに名前、住所、あとお金、だな。」

ただ、ギルド長が、耳打ちして、


『お前、マーティクス=ガブリエル、だろ?

テキトーに偽名書いときゃ俺が直すからな、

名前書いて周りの人が大騒ぎエンドにはさせねえからな。安心しろ。』

おお、ここのギルド長分かってる、母が来てあれらしいからな、

その息子だ、ってなったらまさにその通りだ。


『これはこっちがめんどうなだけだからな、勘違いすんなよ。』

そういうけどただの良い人じゃんか。


んー、偽名。あ、そうだ。


「あー、っふふ...ア、アオヤマ=ダイチだな、

っふふ...あ、いや、オッケーだオッケー...。っふ...。」

めっちゃ笑ってやがる。


「あ、いや、ごめんな、ただ、ほら、ダイチってほら響きが...。っふふふ...。」

なにがおかしいんだよ、異世界人はこういうところがよくわからん。


「はい、これだな、12歳からはブロンズランク(Eランク)になれるからな、

それまではアイアンランク(Fランク)だからな。」


「おお...。」


白い板みたいなのが渡された。

カッパーランクって書かれてる。Gランク程度か?


「ほい、じゃーなー。」


「そうだ、最近、こっから拉致してラルイクス帝国に売って奴隷にしてた奴が捕まったらしいぜ?

そいつが言うには、他にもいるらしいから、お前気をつけろよ?

ハーフは珍しいからな、俺以上に。」

やっぱいいやつだなこのギルド長。


そいてぼそっと、


『まったくあいつらめんどくせえな...。

俺が見守ねぇといけねぇじゃんかよ...。』


そうして戻って母に『偉いじゃなーい!』っと言われ、

多少の不安とギルド長がいいやつだ、っとそう思った。

『国の位置関係的な設定』


この世界は、人間至上国家、ラルイクス帝国

獣人至上国家エル・ドゥルエイス・キリガム国

ここ、来るもの拒まず Welcome ようこそズー◯ピア

ファラングル共和国

あと小ちゃい国がチラホラあります。

こんな感じです。


『追記』

ブクマや評価をおねだりしてたら、

ホントにしてくれた人がいたようです。

いやー、してくれた方々、ありがとうございます!

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