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ジンコ達が生きている!…俺達は一筋の光明を見出したが…新たな難関が…。

俺と明石とはなちゃんは、さととまりあの言葉に一筋の光明を見い出した。


ジンコ達は生きている。


俺達はさととまりあに丁重にお礼を言い、資料屋敷に戻った。

夕食の後、司と忍を寝かせた後で俺達は留守番していたメンバーに報告した。

皆はやはりジンコ達が生きている事に喜び興奮した。


「彩斗、でもどうやったらジンコ達を取り戻せるの?」


真鈴が勢い込んで尋ねた。


「それが、今の所は何も名案が浮かばないんだよ。」


俺が答え、明石が後を続けた。


「なにせはなちゃんが全力で念動をぶつけてもあの存在の外皮は壊せないと言うしな…それに、もしも強引にあの存在の外皮を破壊すると中に居るジンコ達も死ぬかもしれないとさとまりあが言っていた…唯一可能性があるとすればあの存在の中に入り込めれば…と言ってはいたがな…。」


俺達は黙り込んでしまった。


「あとの可能性は、あのとてつもなく強い悪鬼が何かを知っているだろうと言う事だ。

 奴の行動はあの5人組がやっている事も、あの存在について知っている筈の行動なんだが…。」

「でも、それじゃあの強い奴を捕まえるかしないと全然ダメですぅ~!」


加奈が口を尖らせた。


「まあまあ、加奈、望みは捨てていないよ。

 俺達には頼りになる…。」


俺がそこまで答えると明石が咳ばらいをし、、圭子さんがテーブルの下で俺の足を蹴った。


「あ、いや、俺達には当てが有るんだけど…まだ今ははっきりと判らないからここでは言えないんだけどね。」


スケベヲタク死霊軍団の事を知らない加奈や真鈴、クラにはスケベヲタク死霊軍団を使ってあの強い悪鬼を探っている事は言えない。


俺達はいったん解散して死霊が見えるメンバーで『ひだまり』に向かった。


死霊達は個室に集まり刑事ドラマかなんかの様に地図を覗き込んであれこれ騒いでいた。

実体を持たないのでペンなどを持てないスケベヲタク死霊たちは地図に指を走らせたり円を描いたりして何やらがやがやと話し込んでいた。


「おお!彩斗首領!」

「彩斗将軍!」

「彩斗総統!」


死霊達が口々に俺に声を掛け、明石達が顔を赤くして吹き出しそうにしていた。


「いや、恥ずかしいから彩斗リーダーと呼んでよ…。」

「そうでござったな!これは失礼仕った!

 今日はかなり有力な情報を掴みましたぞ!」


暗黒の才蔵が勢い込んで俺達に地図を見るように促した。


「奴の居場所をかなり絞り込みましたぞ!

 ここのエリアに必ずいるでござる!」


暗黒の才蔵が大田区の地図の一部分を指で丸く書いた。

池上駅からほど近い大森高校の辺りだ。


「ふむ…ここか。」

「そうでござる!

 明日は我ら3グループ総動員でこの辺りを捜索するでござる!

 明日中には奴の居場所をしっかりと突き止めるでござるぞ~!」


俺は暗黒の才蔵達スケベヲタク死霊軍団の努力に感動した。


「でかしたぞお前達!

 よし!奴の居場所を見つけた物には死霊が見えない女の子であれば胸を好きなだけさわり放題にするぞ!」

「ひぃええええ!おぱおぱおぱ、オッパイさわり放題ですとぉおおおお!」


スケベヲタク死霊達がこぶしを突き上げて歓喜の叫びをあげ、1人の死霊が爆発して昇天してしまった。

どうやら俺の提案は刺激が強すぎたようだった。

彗星のシュタールの親友だったらしく、彗星のシュタールが爆発した死霊の胴体を抱えて泣き叫んだ。


「うわぁああああ!とかちゃん!夕暮れチェリーのとかちゃ~ん!

 夕暮れチェリーのとかちゃんが爆発して昇天してしまった~!

 僕の親友でスカート覗きの場所も気持ち良く譲って凄く良い奴なのに~!

 彩斗総統の人でなし~!」

「彩斗将軍!有難い申し出ですが、危うく吾輩も爆発昇天する所であったぞ!

 この中の童貞率は92・9パーセントと言うのを忘れてもらっては困りますぞ!

 若いおなごの胸を、おぱおぱおぱおっぱいをさわり放題などと…」

「彩斗首領!童貞死霊の扱いは慎重にしてもらわねばぁ!」


また一人、微笑みの亀吉と言う名の死霊がおぱおぱおぱ!オッパイ!と叫んで爆発昇天した。


「ああ、いや、悪かったごめんね…。

 それから俺の事は彩斗リーダーと呼んで…。」


童貞って大変なんだな…オッパイさわり放題というだけで体が爆発して昇天するなんて…。

こいつらはもともと人に性犯罪とか唆していたのに…良く判んないよ…。


俺達は飛び散った彗星のシュタールの親友である夕暮れチェリーのとかちゃんや微笑みの亀吉の死霊の身体の破片や血を服や顔から払い落としながら謝った。

という訳で俺達は明石が恐怖した強い悪鬼の居場所を掴めそうなところまで辿り着いた。

死霊屋敷に戻った俺達は岩井テレサの組織に連絡をして今までの経緯を話し、あの強い悪鬼を何とか生け捕りにする方法を共に考えることに決めた。


「しかし…これは非常な難関だな…あいつを殺さずに生け捕りか…殺す事さえ至難の業なんだぞ…。」


死霊屋敷に戻った明石が煙草に火を点けながら呟いた。


「そうだね景行、こちらも人海戦術で仕掛けるとしてもかなりの被害が出そうな気がするし…。」

「うむ、われも奴をどうして生け捕りにするか妙案が浮かばないぞ。」


圭子さんも煙草に火を点けた。


「その強い奴はあながち私達の敵と言う訳でもなさそうだし…何とか話し合えないの?」


喜朗おじも頭を抱えた。


「圭子さん、確かに今の所はそれが一番かも知れんが、奴の目的も何も判らんしな。

 場合によっては奴の目的と俺達の目的に違いを見せた途端交渉決裂で血みどろの修羅場になるかも知れん…。」


俺達はため息をついた。

ともかく明日のスケベヲタク死霊軍団に奴の居場所を特定してもらう事に希望を持ち、その後の事は天才的頭脳のノリッピーなどと改めて考えることにした。







続く

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