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異世界から来た異能師  作者: arandora
学園バトル編
4/7

学園と世界の説明(クルス視点)

タイトル通りです

書くタイミングが無く、無理矢理割り込ませました。

翌朝朝食を摂って楓、紅葉と一緒に家を出るとき、桜に


「兄様、一体で良いので影を残して行ってくれませんか?私の登校時刻にはまだ早いですので少し体を動かしたいのですが。」

と言われたので


「それなら、序に護衛もかねて使い魔を呼ぶよ。まだ、桜ちゃんは空を飛べるほどには成って無いようだから鳥形の背中に乗れるタイプと、人型の風を操れるタイプと、どっちが良い?」

というと


「・・・鳥形でお願いします。その鳥はどんな異能を持ってますか?」


「まだ子供だからね、強さは無いけど風の操作と幻覚を見せる物と自身の身体能力を上げるタイプがあるよ。序に、使い魔の異能の特性上人の言葉を解して話をしたり、距離制限はあるけど使役者である僕との念話機能があるから近場の護衛にはピッタリだよ。」


「・・・なんか便利グッズの様ですね。それで・・・稽古には使えるのでしょうか?」


「問題ないよ。桜ちゃんの今の実力だと、ピーター・・あ、これは使い魔の名前ね。ホントはピートニクスタードンって言う長ったらしい名前の種族なんだけど、種族名ではなく個別の名前が欲しいって頼まれて付けた奴。で、そのピーターの風の操作は僕の風の支配者のクラスアップ前で唯風を操作するだけ。っていっても、精霊術のようにお願いをするわけじゃないから、干渉力はヘタな精霊術師より強いよ。桜ちゃんはまず、ピーターに支配力で上回ることを目標にしたらいいと思う。ピーターには精霊と桜ちゃんの相互換の邪魔をするように言っとくから、最初は今以上に風の扱いに苦労すると思う。でも、ピーターを支配力で上回れれば、今までとは比べ物にならないくらい周りが見える筈だよ。」


「解りました。その子でお願いします。」


「解った。」

俺は桜の要望に応えるため両手を上下に重ね影を作り

(影、ピーターの体毛の入った瓶一つ)

と念じ、ピーターの体毛が入った瓶を影の中から取り出して、制約の行動である体毛を息を吹いて飛ばすという行為を行った。

そして、吹いて、飛んで行った先で、その体毛が段々と大型の鳥のように変化して、遂に巨大な大鷲になった。

「久方ぶりに呼んでいただけた場所がこんな見知らぬ場所とは・・・。で、私の使命は今回はどういった物ですか?」


「実はね・・・」

とさっきの話を説明し


「なるほど。ですが、私でいいのですか?確か主にはそこの方と学友に成れそうな亜人種の使い魔も居たはずですが。」

と首を傾げながら聞いてきた。なので


「ああ。今回のは主にすることは桜ちゃんの護衛と稽古相手だから。メリーは仕事仲間を探す場合にでも紹介するよ。」

と答えた。


「了解しました。」


「桜ちゃんもこれでいい?」


「話が出来て先ほど言っていた実力があるのなら問題ありません。有難く使わせてもらいます。・・・それでは行ってらっしゃいませ。姉様、お兄様」


そう言ってから桜ちゃんはペコリとお辞儀した。


「「「行ってきます」」」


と俺たちもあいさつして、学園まで三人で訓練もかねて(主に紅葉ちゃんの)風の力で飛んでいくことにした。

道中、そこいら中の人から

「おー、学校行くのも訓練しながらとは感心感心。気を付けて行けよー?」や


「綺麗なお兄さんだねー。外人さんかい?綺麗なお嬢さんを連れて羨ましいねー。」

などと言った、比較的能力者に対しての忌避感は無いようだ。


と昨日からの説明で気付いているとは思うが、改めて言っておこう。


この世界は地球の色んな国の名前があり、日本の地名もあらかた同じなのだが、俺が昔いた現代の地球とは違った並行世界の所謂パラレルワールドだ。

気や魔力、法力、魔法、忍術など等。色々な違う力が混ざり合っている。更には機械文化も発展しており、魔法や法力を使った電気の力を利用した冷蔵庫、飛行機、電車もあり、その全てが能力を使った物なので環境問題は一切ない。日本のように色々なセキュリティーを利用した国もあれば、アフリカ大陸などにはアマゾンの類は見渡す限り森と言った場所もある。

その一方で妖怪や霊の類や、何処から現れるのか不思議な力(この世界の者は総称して魔力と呼んでいる)を宿した化け物も出没しているので、ここ関東地区では風蔵寺家を筆頭に大小様々な家の者たちが近隣の住人の依頼を受けて化け物退治をしている。(因みに関西では妖魔関連の化け物が多いらしく法術師の家系が多いらしい)今から行く覇道学園は主に関東一帯を守護している学園で、大きな怪物などは専門のプロに任せるが、小さな霊や妖怪など、学生にでも何とかなりそうなものは専門家に厳選されて学生のアルバイト及び本格的な仕事としてやる前の経験値稼ぎとして学園に回される。更に学園でも実力的に難がある者や、個人プレーが目立つ者は憚られるので実力に応じてクラスを分けていてその依頼に見合ったクラスに仕事を割り振っている。主にその割り振りは生徒会が管理し、生徒の体に埋め込まれたマイクロチップが生徒の魔力を割出し、その量に応じて受けられる仕事が割り振られる。


クラスは生徒会がSクラスで管理し、各学年ごとにA~Dまでのクラスがあり、更に特殊な事情がある者や留学生はZクラスという特別なクラスに配属される。勿論学生という事で勉学も受けられるがそれぞれの持つ端末での授業なので、相当に頭の弱い者(馬鹿やノータリンともいう)は各家庭で家庭教師を付けなければ進級できない決まりだ。一見馬鹿でも力の強い奴は仕事をさせろと思うが、そこは生徒会、キチンと魔力で強さを測っているので、実力に応じた仕事が回るようになる。しかも、中には大人でも手こずるような怪物もアルバイト料金で仕事をさせられるので、馬鹿にとってみれば割に合わない、正に「馬鹿にしている!」と言った仕様だ。


更に学生なので「部活動」と言った物もこの世界でもあるらしく、有志によって集まった者たちがその技を競い合う催しもある。例えば忍術を使う者で集まった者たちが技を競い合う城落とし、通称鬼畜城や、精霊術師が集まりその精霊たちが披露しあう舞台劇場、通称精霊の埋葬など多少変なネーミングだが、それぞれが技を競い合う活動道の場はきちんと存在する。


他の国の学校や、他の地区の学校も多少は違えど、基本は同じらしい。


そして、毎年一度秋から冬のこの時期に各学校で選抜のメンバーが選ばれ、年が明けた年度末に行われる

世界大会によって学生の世界一が決まりその生徒には名誉と仕事が保障される。更にその生徒の出身校も、優秀な生徒を排出したという事で次の大会における参加者人数も優遇される。(実は昨年の優勝者である炎昇寺と盾無と言うのはクルスの同僚だったりする。その際にはかなり自慢された。)


クルスはこの大会には大人数戦以外は出る予定だが他のメンバーは楓しか知らないので、団体戦とスリーマンセルには留学生組の誰かと組むことになるのだろう。


それと、驚くべきことにこの世界は、力ある者同士の間の子はかなりの確率で高い能力を得るらしいので化け物との関連上学生でも恋愛自由で、卒業間近のカップルには妊娠している者も珍しくないらしい。(強い学生にはハーレムも存在するし、双方の合意の上なら決闘での取り合いも推奨されている。)

なので、楓の姿勢も別に清楚な外見のくせに淫乱と言う訳ではない。(清楚で美人なのは事実だが)


そして、最後に俺ことクルス・ゴウンはこの世界とは違う地球で生まれた神原一樹という男が死んだ際に脳内神様によって、異世界に転生させられ、他の人より多少の恩恵を与えられた筈なのに、こちらに飛ばされたせいで、少々異能の数が減らされた哀れな転生者にして、飛ばされてきた異世界人だ。


向こうの世界での事はこの先で語ることも多いだろうから、今は省略する。


色々と考えている間に学園の結界の傍に来たらしく特殊な魔法陣が刻まれた札が付いた門扉が見えた。

その隣の管理人用の建物に俺たちは入っていった。



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