セキュリティードリンク
かなり短いです
「家で説明したように、ここで入園の為のセキュリティーチェックに必要なドリンクを飲んでもらいます。紅葉は少し待っててね。」
「はーい。」
楓の言葉に素直に従う紅葉。
俺と楓は二人で建物内へと入った。
ピーーー!
「お、こんな時期に珍しい。・・・って、楓とクルス君か。・・なんだい、遂にクルス君を口説き落せたのか、楓?」
「・・残念ながら。しょっちゅう裸は見られているし、誘っているのですが・・・。昨日も普通に揉まれましたし、受け入れ準備もバッチリなのですが。何故なのでしょう?解かりますか。奏さん。」
そういって、小首をちょこんと傾げて悩む姿は可愛くて男なら襲いたくなるのが普通なのだろうが、生憎とクルスはこんな誰が来るとも知れない所で襲う様な性癖も他の誰が見ているかわからないような監視カメラの前で脱ぐような露出癖も持ってない。
「・・言いたいことは解りますし、楓さんに興味がない訳でも有りませんよ。寧ろこんな、監視カメラで録画しているような場所でなければ襲いたくなる位の美人です。なので、くれるのであれば帰ってから疲れていなければ、貰いたいですね。・・・ただし。」
そこで、クルスは一旦言葉を区切った。
「ただし?」
楓もいきなり言葉を区切ったクルスをジッと見ている。・・・そして、クルスが爆弾を投下した。
「こう見えて僕はプレイボーイなので、他の方にもしょっちゅう手を出すかも知れませんから、それで良ければ・・・ですが。勿論、無理矢理は嫌なので皆さんとも合意の上ですがね?」
「へー、人は見かけによらないね。私服になったら女と言われてもおかしくない様な女顔なのに。ま、その話は、今は置いとくか。今日、ここに来たってことは、学園に通い始めるって事だろう?待ってな。今特性ドリンク持ってくるからね。」
そういって奏と呼ばれた、新宮奏は給湯室へと向かった。
一方の楓は
「やはり、男の人は大勢の人と関係を持ちたい者なのでしょうか。私は愛してくれさえすれば多少の事は気になりませんけど。・・・なら・・・とか・・・。・・・キャッ!私ったら、恥ずかしい!」
何故か呟きながら顔を赤くさせ始めた楓は自分の世界に没頭中であった。
「よし、これを飲めばクルス君も転移門を使えるようになる・・。って、どうした?楓。独り言いいながら顔真っ赤にして。」
奏さんに呼びかけられて漸く正気に戻った楓は
「っは!・・・申し訳ありません。では、クルスさんはそれを飲んで、早速学園に入りましょう。」
「解りました。」
ゴクッゴクッゴクッ・・・・
「・・・味がしませんね。」
「そりゃそうだろ。言ってみりゃー検査薬なんだから。薬ってのは不味いと昔から決まってるのさ。」
確かに、と思うクルスだった。
「それでは、行きますか。奏さん、それではまた。何かの依頼の時は宜しくお願いします。」
「ああ、またな。でも、あたしもそろそろ歳だからね。もしかしたら、後進の育成に学園の教師として行くかもね、それじゃ、気を付けてな。」
「はい、行ってきます。」
そういって、楓と共に建物を出て、三人で転移門を使い学園に入った。




