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異世界から来た異能師  作者: arandora
学園バトル編
6/7

友人との再会と女性生徒会長薫との決闘

ハーレム要員二人目登場!

 「さて、ここが覇道学園の入り口の一歩中なのですが、・・なにやら騒々しいですね。何かあったんでしょうか?」

 確かに、前方の大きな建物の方から破壊音が絶え間なく聞こえている。

しかし、どういう訳か皆平常通りの様だ。誰も焦っている様子が無い。・・・楓が騒々しいというからには、何時もと違うのは明らかだと思うが。


 「あのー。ちょっといいですか?」


楓が近くを通る通行人に話しかける。


 「ん?どうしたんだい。・・・あ、楓ちゃんじゃないかい。今登校かい。なら早く行った方が良いよ。何でも急に生徒会長安部薫ちゃんとフランスの留学生のレノアちゃんが決闘する事になったらしいからね。前評判は薫ちゃんが生徒会長という事で断トツだよ。レノアちゃんも強いけど、Zクラスという事で下に見られがちだからね。私は相性の関係上レノアちゃんが有利と見るがね?」


へー、あのレノアが学園で最強の筈の生徒会長の一人と互角に見られてんのか。相変わらずの努力家の様だ。一度実力の確認をした方が良いな、序に薫って人のも。生徒会長がどれくらいの実力か知っとくのも悪くないし。


「では早速行きますか。どうせ、高等部に行く序ですし。場合によれば一番後の用事を一番最初に持ってこれますからね。」


「「だね。」」


楓の意見に俺と紅葉ちゃんが賛同して、現地へ行くことになった。


「では、行きます。おばさんも、危ないと思ったら逃げてくださいね?」


「ありがとね。じゃ、またね。行ってらっしゃい。」


「「「行ってきます。」」」







あれから数分空を飛んで真っ直ぐに現場に着いたのだが・・・。状況が理解できない。

・・・何故なら。


「だーかーらー!アンタの恋人で、片割れの生徒会長でも、クー君の相手になんか成んないんだって。こうやって、あたしに勝てない時点で勝負は解かりきっているでしょうが!」


「そんなことは有りません。闘真ちゃんは世界最強です。!」


さっきから、こんな会話の繰り返しだ。いい加減、聞いてる方が疲れてくるのだが・・・。

同じように思ったのか、楓も疲れた風な顔をしてから二人の間に入り


「もういいですか?二人とも。レノアちゃんは仮にも生徒会長相手に互角の決闘を出来るとは・・・。あとで、私とも手合せお願いしますね?」


「うん!OKだよ!」

楓の提案にレノアは元気よく頷いた。 その際風に舞った金髪がサラサラと流れる様は、凛々しいその容貌と相まって、寧ろ、神々しくスラある。さらに、口調とのギャップが凄いのだが・・・。


「ちょっと待ってください、楓さん。仮にもとはなんですか、仮にもとは。一応貴女とも去年のクラス対抗試合の時にやり合って、私の方が勝っていますよ?それを忘れて貰っては困ります。」


「いつの話をしてるのですか。そんな昔の話を持ち出す前に、目の前のレノアちゃんに勝てないことを問題視してください。私は一月前のレノアちゃんとの依頼の後、模擬戦をしましたが、何とか、ですが勝つことが出来ましたよ?生徒会長が向上心を忘れては他の生徒の見本にならないでしょう。」


「うぐ・・・」


・・・楓の指摘に、生徒会長(確か薫と呼ばれていた)、が押し黙る。

一応、指摘に自覚はある様だ。


「あのー、楓さん。名前はさっき聞いたので解るのですが、一応紹介して貰えませんか?レノアさんは兎も角、そっちの女性は知らないので。」


「え?・・あ!クーちゃんだ。わーい。」

ガバッ! 

とおれが、恐る恐る話を切り出したので、漸く俺の存在に気付いたレノアが勢いよく抱きついてきた。

・・うん。柔らかいし、スレンダーで胸はちょっと少ないけど、その分体全体が程良い弾力でさわり心地が気持ちいい。・・・ついつい、お尻にも手が行ってしまう。


それに気が付いていた様で、レノアが耳元で

「クーちゃんだったらいいよ?好きなだけ撫でても。」と囁いてきた。


それに俺は

「流石に、こんな大衆の面前でやるほど大胆ではないので。また次回に取っておきます。」

と、囁き返して離れた。


「ざーんねん。まー、また今度可愛がってよ。どうせ、学園に入っても依頼は頻繁に受けるんでしょ。その打ち上げの時に続きをしてくれたらいいよ。一応さっきも言ったけど、クーちゃんなら何時でもウェルカムだから。」


そう言って親指を上にしてグッと突き出してくる。

それに対して、俺も同じように答えると、隣から拗ねた声が聞こえた。


「クルスさん、レノアちゃんと仲がいいのは良いことですが、ここへ来た目的も忘れて貰っては困りますよ?」


おっと、そうだった。


「目的とは?」


問題の人物は自分とは関係ないと思っているのか不思議そうに聞いてきた。


「この人、クルス・ゴウンさんの編入を許可して貰いに貴女の所へ行こうとした所、この騒ぎを聞いて序に、最後に成る筈の要件をここで済ましてしまおうと思って来たのです。どうしますか?私の見解では、レノアちゃんより遥に強いうえに私が指導レベルの模擬戦でも歯が立たない方ですが?」


それを聞いた周囲の観衆が一斉にざわつき始めた。

それも当然だろう。今のこの段階で解っている力関係が。  会長=レノア<楓なのだから。

これに更にクルス>楓が加わると会長がかなり弱いという事になって、生徒会長の威厳が何も無くなってしまう。・・・まー、仮にクルスと会長が試合をしても、クルスが勝つだろうから、立場が良くなることは無いが。

それでも、立場上引けない生徒会長安部薫は


「解りました。勝負を受けましょう。レノアさんとの試合で申し込んだ結界が効いている今なら、問題ないでしょう。では、実力を見るためなので一応、戦闘方を聞いておきましょうか?」


「僕は主に風を操るので、基本的に楓さんと同じと考えてくれて構いません。ただし、風の支配権に関しては、圧倒的に僕が上ですが。」


この堂々とした宣言に、さっきまでよりも更に大きなどよめきが走った。

・・・まー、遠まわしに生徒会長より自分の方が強いと言ってるようなものだから無理もないが。


 「・・そうですか。・・・けど、失礼ですが私には貴方から、そのバーコードを通じても力を感じられないのですが・・・。一応、ここにいるという時点で、バーコードはキチンと作動している筈なのに。・・・どういうことです?顔が良いってことで、そこの二人を上手いこと言いくるめていたって、ここでは本当の意味では通用しませんよ?」


ザワザワザワ・・・

「おい、あの風神の楓さんと炎の魔人レノアさんがやり込められたって?・・どんなテクニシャンだ?」


「あー。俺の楓さんがいつの間にか汚されていたとは・・・。ショックだ・・。」


「おいおい・・・。最初っからお前はお呼びじゃねえよ・・・。」


「なにおー!?」


「なんだー!?やるってのか。いいぜ、表ぇ出ろ!」


「「「ここが表だろ!」」」


ザワザワザワ…



おー!ますます騒々しくなったな。


 そりゃーそうか。 


 この会長さんの言う通りなら、俺は、二人に上手いこと取り入って実力もないのに二人に勝ったって事になるからな。


ま、こんな形なのは残念だが仕方ないか。学生の身分では初のお披露目だから、どうせなら大会の中で風の支配者の意味を知らしめたかったんだがな。


そんじゃー、行きますか。


「口では何とでも言えますからね。そんな非効率な事は僕はしませんよ。どちらが強いかはこの決闘が終われば結果として明らかになりますから。後は技で語らいましょうか。」


「そうですね。私としたことが・・・。そのためにZクラスという特別なクラスがあるのを失念していました。私を倒して、次に私の彼氏に認められれば、貴方のこの学園での諸々は保障しましょう。バトルの事についても参加する競技のパートナーを選べる権利を与えます。補助要員も含めてね?・・・さー、話は終わりです。後は技で!」


「ええ。技で!」


そして、二人同時に構えに入ったと同時に俺は会長の能力を見た。


安部薫 覇道学園三年 女性生徒会長


18歳  漆黒の黒髪を真ん中で分け左右に垂らしている。後ろ髪は上の方で縛られ地面に付きそうなくらいの長さで止まっている。

着ている服は以前の転生前の日本の昔の陰陽師が来ているような服だ


身長170 体重55


B88 W53 H78


アクティブ

陰陽術  レベル155   4/1500

法術   レベル90    870/900


パッシブ

古式護身術

恋故に


状態 魅了(強)          ・・・術者に対して恋心を抱く、

魅了説明・・(小)興味 (中)興奮 (強)洗脳


・・・おいおい・・。この人魅了状態じゃねえか。しかも、かなり前からの様だ。

って、ここまで詳しい説明久しぶりだな。最初の頃は一々説明が流れてたのに。・・・まさか、もう覚えた物は説明されない仕様か?・・・ま、別にいいか。問題はこれを誰が掛けたかって事だが、後で聞いてみるか。今は、話を聞かなそうだし。


 「では、僕の能力の特性上、イキナリは卑怯なので。レディーファーストです。掛かってきなさい!」


 「良いでしょう。その、強気。直ぐに後悔させてあげます。出てこい、炎鬼。氷鬼。大蛇。この者に格の違いを見せて御上げなさい。」


そういって、式神の護符を空に放り投げる。

すると、護符が次第に肥大し、一つは赤い角の犬歯が発達した鬼。もう一つが同じような鬼の青い色違い。そして、最後に一際大きな身長2メートルに届きそうな三つ首の大蛇。


 「おいおい・・・会長、切れて編入生殺す気か?あんなの入ったばっかの奴が相手にできる訳ねえだろ。」

 「けどよ、あの楓さんとレノアさんに勝ったのが本当なら軽くあしらえるんじゃないか?」


 「まー、お手並み拝見だな。」


まー、色々と言ってくれてるけど、実際この程度の相手なら、数百匹いても俺一人で十分だけどな。


 「大きな口を叩いたのです。もう後悔しても駄目ですからね。・・・行け!」


薫さんがそう命じると、三匹の子豚ならぬ、二匹の鬼と一匹の蛇は、俺に向かって一直線に突進してきた。

・・・まさか、戦法もなくそのままとは・・・。もしかして、式神は脳味噌がないのか?

俺は疑問の思いつつも、風で宙に浮き五メートルほど上がった所から下の三匹に向かって、一秒間に数百という数の風の刃を叩きつけて、一瞬にして紙切れに戻してやった。


 「これで、もう終わりですか?」

地上に降りて来た俺がそういって、薫さんの方を見ると・・・口を開けたまま放心状態になっていた。

周囲も・・・。

 「おい、今何が起こった?おれぁ夢でも見てるのか?」


 「あ、お前もか?俺も今夢を見てたところだ。」


 「・・・どんな夢だった?」


 「・・・せーので言うぞ?せーの。」


 「「編入生が空から一瞬で式神を切り刻む夢!」」


 「「・・・正夢か!」」


・・おーおー。自分の見たことが信じられないって顔だな。

そう思って、もう一度薫さんを見ると、今度は何やら大量の護符を出してきた。


 「・・この護符は特別製でして、その数に応じた強さの式神を召喚できるのです。ま、私の力量の範囲内ですがね。そして、私が現在暴走しないで扱える数は150枚。これだけの数を使うのは本当に久しぶりです。しかし、貴方にはこれだけしても大丈夫だという事が先ほどの攻撃で解りました。レノアさんには悪いですが、先ほどの彼女に対する手抜きとは、正に桁が違うほどの式神でお相手しましょう。」


そして、手にもつ合計150枚の特別製の護符を全て、一気に空へと放りながら叫ぶ。

 「さあ、お出でなさい。今この時をもってあなたの姿のお披露目です。出でよ、ヤマタノオロチ、九尾のキツネ。」


薫さんの言葉と共に護符の束の片方が80枚重なり、更に肥大化し、見上げるのも首が痛くなりそうな位の巨大な蛇なった。

その頭と尾は八本ずつあり、正に以前の世界の昔話に出てくる、八俣大蛇だった。

 更に、もう片方の束も見ると、見た目は狐だが、明らかに先ほどと変わらない位の大きさで、尻尾が9本ある九尾の狐が現れた。


これだけの式神を同時召喚とは・・・なかなかやるな。


 「・・・正直、さっきのが精一杯だと興醒めも良い所でしたが、これで少しは楽しめますかね?問題は中身ではありますが。」


 「ん?どういう意味ですか?」


俺の言葉に、首を傾げながら聞いてくる。


・・・もしかして、意味が分からないのか?


 「この式神に、知能はありますか?」


 「ある訳ないじゃ無いですか。何言ってるんです?」


俺の質問に、さも当然のごとく答える薫さん。


・・なら張りぼて決定だなじゃないか?


 「なら、この式神はどうやって動きますか?」


 「そんなの、私が法術で操るに決まっているでしょう。さっきから何を言ってるんですか?いい加減にしないと攻撃させますよ?」


・・・どうやら、張りぼて決定の様だ。

 「一応、先輩に言っておきますが、この類の式神は、強さに二通りあります。一つは僕も使えますが、使い魔としての能力を最大限に発揮させるように、命令系統を固定し、出来るだけ、使い魔自身に行動させるやり方。この方法なら、あらかじめ制約を決めて置けば、後は、使い魔、この場合式神が勝手に戦ってくれて、役割が済めば自ずと札に戻ります。そして、もう一つが先輩の様に術者が自ら法術で操る方法。このやり方はハッキリ言って張りぼてです。理由は二つ。一つは複数の場合はどうしても一人では処理できないこと。そのためにどうしても単調な行動に成る。さっきの三体の様に。もう一つはこれだけの大きさに関わらず、貴女が消費したのは法力じゃなく符だという事。自分の力で呼び出してないという事は、力が籠ってないという事。その為、こうしたらあっさり紙に戻る。」


そう言って俺は、周囲に迷惑を掛けない様に、二体の周りに風の結界を張り、その中で数千という風の刃を叩き込み、二体を細切れにして紙に戻した。


その一瞬の出来事に、何がおこったか分からない薫は狂ったように叫ぶ


 「なんですか、今のは!なんで、あんなにアッサリあれだけの、あの特性の符を使用した式神が倒されているんですか!苦戦をする位なら解かりますが一瞬なんて有りえません!貴方、何かインチキしましたね?卑怯です!こんな事、認めま・・」


「そこまでだ、薫。俺が認めてやる。編入生の勝ちだ!」


薫さんの叫びの最中にイキナリ男の声が割り込んでその場を支配した。


・・・いったい何者だ?


そして、声の方を見てみると、そこには何やら懐かしい顔の面影を宿した男が立っていた。







次回同郷の男現る(ネタバレ(笑))

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