03
惑星ロボトゲネシス。
宇宙船はロボトゲネシスの宇宙港に到着し、魔王は降りた。
「さあ、ここがロボトゲネシスだ。いい、スーパーロボットがあるといいな」
魔王はそう零すと、スタスタと歩き出す。
宇宙港を出て、近場の町に行き、目に付いたロボットの工場を訪ねては、
「──すまんね、アンタらにくれてやるような、ロボットはココにはないね!」
と、返される。これで八度目。だが、然もありなん。宇宙港の近辺にある町の工場は最前線で戦うロボのバワーアップパーツや最新鋭のロボットを造っている。理由は、宇宙港の付近が暗黙の不可侵領域となっている為。そのお蔭で、宇宙港付近の町は、翌週の新型ロボやバワーアップパーツの研究や生産が盛んである。
「……ふむ。なかなかに難しいものだな。」
そう愚痴る魔王は、一旦、休憩とばかりに目に付いたカフェに立ち寄り、
「アイスを頼む」
と、アイスコーヒーを頼み、やってきたアイスコーヒーをストローでズズズッと啜る。そこへ、
「──隣、いいかい?」
魔王に声を掛ける者が現れた。その人物は、白衣を纏い見るからに科学者然としていた。
「席なら、そこかしこに空いてる。」
「君の隣は此処だけだよ」
そう返した科学者は、ニンマリと笑う。
「キミ、ロボットを探してるんだろう?
あ! 店員さん、ホットでブラックね」
「…………ほう、我にそのロボットをくてれやる、と?」
直ぐに察した魔王は科学者に問う。
「モチのロンさ。尤も、只ではないけどね」
やってきたコーヒーを音を立てることなく、科学者は飲みながら魔王の顔色を覗う。
「いいだろう。我は魔王だ」
「ふふふ、よろしく。ボクは、メカニックとでも呼んでくれ」
そう言って、二人は握手するのだった。
幕間。
さて、惑星ロボトゲネシスに到着した魔王。彼女の桁違いの魔力はロボトゲネシスの超物理の法則・理・概念をものともしない。
普通は惑星マナルーンの者の魔力はロボトゲネシスでは無力であり、魔法も初歩のモノかつ気安め程度の出力。
だが、魔王は僅かに魔力が減退し、使える初歩の魔法も威力に蔭りは無かった。




