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惑星ロボトゲネシスに渡る為、魔王は宇宙港がある町に来ていた。途中、宇宙船に乗るための資金を盗賊たちからせしめて。
「うむ、ここはいつ来ても人でごった返ししておるな。」
宇宙港に入り、カウンターで二人分の宇宙船のチケットを購入した魔王は急ぐでもなく、搭乗口へ。
宇宙港のある町は、惑星マナルーンに於いて異質であった。理由は、高度な文明によって築かれた町ゆえに。ここは惑星ロボトゲネシスから最も近く、本来は惑星マナルーンでは超物理な法則は通用しないのだが、この地だけは惑星ロボトゲネシスの法則が届いている。そして、逆もまた然り。
魔王はこれといった荷物もないので、荷物検査はスルーして、宇宙船の乗り場へ。
「さて、暫くはマナルーンとはおサラバだ! お前も、見るか?」
魔王は宇宙船内に入ると、窓側の席に座り、窓の外を見て、隣の少女に問い掛ける。しかし、少女はフルフルと首を振り、
「そうか」
と、魔王は然したる感情も抱くこと無く、再び窓の外へ視線を向けた。
それでは、幕間の合間に暫しの雑談をば。
自らを魔王と名乗る少女。彼女は魔法が使えない。厳密には、初歩の魔法しか使えないのだ。だが、有り余る魔力は桁違いで、魔法が無くとも、魔力だけで魔法と変わらぬ力を発揮する。
故に、彼女は魔王を名乗る。魔法の使えない、純粋なる魔力の王として。




