# 第二話 魔王システム最初の試練
# 第二話 魔王システム最初の試練
朝。
グランは目を覚ました。
「……夢か?」
昨日の出来事を思い出す。
空から落ちてきた宝箱。
魔王システム。
そして――
顔面偏差値39。
「いや、あれだけは夢であってほしい……」
その瞬間。
目の前に黒い画面が現れた。
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【魔王システム】
第一試練を開始します。
目標:
**友達を10人作れ。**
制限時間:7日
報酬:魔王スキル獲得
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「戦えよ!」
グランは思わず叫んだ。
魔王になるなら魔物を倒したりするんじゃないのか。
なぜ友達作りなのか。
『魔王とは人を従える者です』
『ぼっちは魔王になれません』
「正論やめろ!」
胸に刺さった。
深く刺さった。
なぜなら現在の友達は――
バルド一人。
終了である。
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その日の昼。
グランは町へ向かった。
「友達か……」
人生で一番難しいミッションだった。
すると。
広場に人だかりができている。
中央には、
銀髪のイケメン魔族。
魔王候補の一人。
レオンがいた。
「レオン様ー!」
「かっこいい!」
「握手してください!」
大人気だった。
グランはため息をつく。
「やっぱイケメンってずるいよな……」
その時だった。
少女の悲鳴が聞こえた。
「きゃっ!」
荷物が坂道を転がっていく。
リンゴが散らばった。
だが、
誰も動かない。
みんなレオンに夢中だった。
グランは反射的に走った。
「危ない!」
転がる荷車を押さえる。
リンゴを拾う。
息が切れた。
「大丈夫?」
少女は驚いていた。
「あ、ありがとうございます……」
すると。
画面が現れる。
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友達候補発見。
好感度+10
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「なんだこれ!?」
少女は首を傾げる。
「え?」
「いやなんでもない!」
慌ててごまかした。
すると少女は笑った。
「私、ミアって言います」
「グランだ」
「また会えますか?」
「え?」
「お礼したいので」
そう言って少女は去っていった。
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友達1人達成。
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「増えたぁぁぁ!」
グランは驚いた。
友達ってこんな簡単にできるのか。
いや。
今まで作ろうとしてなかっただけかもしれない。
その時。
背後から声がした。
「へぇ」
振り向く。
そこには。
長い黒髪。
赤い瞳。
小さな角。
圧倒的な美少女悪魔が立っていた。
周囲の空気が変わる。
誰もが振り返る。
「だ、誰だ?」
少女はじっとグランを見る。
そして。
信じられない言葉を言った。
「あなた、本当に魔王候補なの?」
「は?」
「だって弱そうだし」
グランの心に大ダメージ。
「初対面でひどくない!?」
「事実よ」
即答だった。
容赦がない。
だが少女は続ける。
「でも……」
彼女は少しだけ笑った。
「面白そうだから観察してあげる」
「観察?」
「私はリリス」
そう名乗った瞬間。
周囲の魔族たちがざわつく。
「リリスって……まさか!」
「魔王軍四天王の娘だぞ!」
「嘘だろ!?」
グランは固まった。
魔界屈指の名家。
超お嬢様。
そして超美少女。
そんな相手がなぜ自分に興味を持つのか。
まったくわからなかった。
だが――
画面が現れる。
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超レア仲間候補発見。
攻略難易度:SSS
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「ゲームじゃねぇんだぞ!」
グランの叫びが町に響いた。
しかし彼はまだ知らない。
この出会いが、
魔界の運命を大きく変えることになることを。
## 次回予告
**第三話「魔界一の落ちこぼれ」**
魔王候補の試験会場へ向かうグラン。
しかしそこで待っていたのは、
イケメンだらけの魔王候補たちだった!
さらにレオンから宣戦布告!?
「君みたいな雑魚が魔王を目指すのかい?」
グランの反撃が始まる――!




