# 第二部 第七話 真の魔王覚醒
# 第二部 第七話 真の魔王覚醒
『千年前の続きをしよう』
アークスの声が響く。
その瞬間――
グランの体を包む光が爆発した。
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ドォォォォォォォン!!
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空が震える。
大地が揺れる。
魔界中の魔力が反応した。
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「な、なんだ……!?」
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ルシオンですら後退する。
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レオンも息を呑む。
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今までのグランとは違う。
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圧倒的。
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それでいて温かい。
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不思議な力だった。
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グランの髪が少し伸びる。
瞳は黄金と紫が混ざった色に変わる。
背中には巨大な光の翼。
頭上には王冠のような魔力。
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システム起動
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最終進化
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【真なる魔王】
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解放
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「これが……」
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グランは自分の手を見る。
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力が溢れている。
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だが。
不思議と怖くない。
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アークスが笑う。
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『その力は支配の力ではない』
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『守る力だ』
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アザゼルの顔から余裕が消える。
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「ありえない」
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「なぜその力を継承した……」
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アークスは答えた。
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『仲間を信じたからだ』
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『それだけだ』
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アザゼルが吠える。
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「ふざけるなぁぁぁ!!」
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無数の黒い槍。
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空を埋め尽くす。
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世界そのものを滅ぼす攻撃。
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しかし。
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グランは剣を構えた。
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「みんな」
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後ろを振り返る。
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リリス。
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エリス。
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ルシオン。
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レオン。
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セドリック。
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そして魔界と人間界の仲間たち。
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みんながいた。
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「力を貸してくれ」
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全員が笑う。
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「当然だ!」
ルシオン。
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「ここまで来たんだからな!」
レオン。
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「最後まで付き合う」
セドリック。
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「絶対勝つわ」
リリス。
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「一緒に帰りましょう」
エリス。
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その瞬間。
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好感度エネルギー
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100000
300000
500000
1000000
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測定不能
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「また壊れた!」
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システムが悲鳴を上げる。
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グランは笑った。
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そして剣を振る。
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「みんなの未来を――」
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「返してもらうぞ!!」
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ドォォォォォォォン!!!
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光が世界を包む。
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アザゼルの闇を飲み込む。
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『馬鹿な……』
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『こんな力が……』
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『人を信じるだけで……』
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アザゼルは知らなかった。
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仲間を信じること。
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誰かを守りたいと思うこと。
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その強さを。
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『私は……』
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『間違っていたのか……』
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アザゼルの体が崩れ始める。
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最後に。
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彼は少しだけ笑った。
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『アークス……』
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『お前の勝ちだ』
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そして。
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終焉の魔将アザゼルは消滅した。
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静寂。
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数秒後。
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魔界中から歓声が響く。
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「勝ったぁぁぁ!!」
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「魔王様!」
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「勇者様!」
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「連合軍万歳!」
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世界は救われた。
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だが。
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本当の問題はここからだった。
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数日後。
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魔王城。
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グランの前には二人の少女。
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リリス。
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エリス。
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二人とも真剣な顔。
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「グラン」
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「はい」
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「返事を聞かせて」
リリス。
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「私もです」
エリス。
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グラン
「え?」
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リリス
「好き」
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エリス
「私も好きです」
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グラン
「えええええぇぇぇ!?」
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世界を救った魔王。
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だが。
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恋愛だけは世界最難関だった。
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## 次回予告
### 第二部 第八話
# 「魔王、告白される」
ついに訪れた恋の決着!?
リリスとエリス、選ばれるのはどっちだ!?
そして新たな転校生ならぬ新たな勇者少女も登場!?
グランの受難はまだまだ続く!




