# 第二部 第八話 魔王、告白される
# 第二部 第八話 魔王、告白される
魔王城。
謁見の間。
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リリス。
エリス。
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二人がグランの前に立っていた。
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空気が重い。
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ギルガスより重い。
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アザゼルより怖い。
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グランはそう思った。
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「返事を聞かせて」
リリス。
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「私もです」
エリス。
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グランは頭を抱える。
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「待って」
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「少し考えさせて」
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二人は顔を見合わせる。
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そして。
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「それなら」
リリスが言う。
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「三日後」
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「私たちとデートしなさい」
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グラン
「なんでそうなる!?」
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エリス
「公平です」
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グラン
「公平なのか!?」
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こうして。
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魔王人生最大の試練。
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《恋愛決戦》
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が始まった。
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## 三日後
### 第一ラウンド
リリスとのデート
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魔界最大の遊園地。
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「楽しみね!」
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リリスは朝から上機嫌だった。
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グランも少し楽しい。
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ジェットコースター。
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観覧車。
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射的。
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色々回った。
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その途中。
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リリスが小さく笑う。
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「覚えてる?」
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「何を?」
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「初めて会った日」
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グランは思い出した。
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魔王候補試験。
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高飛車で。
偉そうで。
でも優しかった少女。
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「懐かしいな」
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「そうね」
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リリスは少し照れる。
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「その頃から気になってた」
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グラン
「え?」
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「弱いくせに」
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「うるさい」
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「誰かを助けようとするから」
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リリスは微笑んだ。
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「好きになったの」
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グランの顔が真っ赤になる。
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## 翌日
### 第二ラウンド
エリスとのデート
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人間界。
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王都。
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初めて来る場所だった。
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エリスは楽しそうに案内する。
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「ここが私の故郷です」
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「綺麗だな」
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市場。
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公園。
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教会。
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様々な場所を回った。
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そして夕方。
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丘の上。
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夕日が綺麗だった。
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エリスは静かに言う。
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「私」
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「あなたに会えて良かった」
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グランは黙って聞く。
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「魔王だからじゃありません」
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「グランだからです」
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真っ直ぐな瞳。
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逃げられない。
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「私はあなたが好きです」
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グランは何も言えなかった。
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そして。
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運命の日。
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魔王城。
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リリス。
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エリス。
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二人が待っていた。
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「決めた?」
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「はい」
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グランは深呼吸する。
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心臓がうるさい。
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すると。
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バァァァン!!
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扉が吹き飛んだ。
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全員
「え?」
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そこに立っていたのは。
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銀髪。
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青い瞳。
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美少女。
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見たことのない少女だった。
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「見つけた!」
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グランを指差す。
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「私の婚約者!!」
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沈黙。
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リリス
「……は?」
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エリス
「……え?」
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グラン
「誰ぇぇぇぇぇぇぇ!?」
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少女は胸を張る。
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「私は天界の聖女」
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「セフィア!」
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さらにとんでもないことを言った。
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「神様に言われたの!」
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「あなたと結婚しなさいって!」
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グラン
「神様余計なことするなぁぁぁぁぁ!!」
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リリスとエリスの額に青筋が浮かぶ。
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こうして。
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恋愛決戦は終わるどころか、
さらに大混戦へ突入するのだった。
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## 次回予告
### 第二部 第九話
# 「天界の聖女、襲来!」
第三のヒロイン登場!?
神様公認の婚約者!?
リリスとエリスが大激怒!
そしてグランの胃痛も限界突破!
波乱の天界編スタート!




