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エロ漫画に登場する最悪のクズ男に転生にしたけど、漫画のような鬱エンドは見たくないとヒロイン達を救うことにした  作者: 柚希乃愁
第二章

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今ならいいわよ

昨日に続き、連日投稿できました(^^)

 試着を終えた望愛は、何も買うことなく、俺の手を握り、水着売り場を出て行く。


「買わなくてよかったのか?」


「ええ。今日は玲旺くんの好みを知りたかっただけだもの」


「つっても、ほとんど同じ感想しか言ってねえと思うんだが?」


「言葉はそうかもしれないけど、玲旺くんは表情に出やすいから、色々わかったわ」


「……マジかよ」


 ちょっと凹んだ。

 何度か言われてる気がするが、そんなにか?

 なんとかしたいところだが、どうしたら表情に出ないようにできるのか自分ではさっぱりわからねえ。


「ふふっ、そんな落ち込まないで?この夏に水着を買うことはもう決めてるし、玲旺くんのおかげでいいものが選べそうなんだから」


 マジか。凹んだことまで気づかれるのかよ。


「ならよかったよ……」


 ってか、やっぱ水着買うんだよな。マイクロビキニは買わないってことだからまだいいが、それでも望愛の水着姿を大勢の男が見る訳だ。

 俺がいないところで、って思うとなんかすげー嫌な気持ちになるな。ナンパとかほぼ確実にされちまうだろうし。

 俺がこんな小っちぇことで独占欲を(いだ)くなんて思ってもみなかったぜ。


「それと安心して?私が水着姿を見てほしいのは玲旺くんだけだから。ね?」


 望愛がまるで包み込むような優しい声で語りかけてきた。 

 もしかして独占欲まで見抜かれちまったのか?

 めちゃくちゃハズい。けど、今の望愛の声や表情からは、なんか包容力みたいなものをすげー感じた。


「……望愛にはかなわねえな」


「当然よ。私は玲旺くんの彼女だもの」


 望愛は満面の笑みを浮かべて胸を張るのだった。



 それから、次に向かったのは普通のファッションブランド。

 そこで望愛は、上下一着ずつを選び試着室に入ったのだが―――。


「私、こういう感じのは持ってないのだけど、玲旺くんはこんな感じの服、好きかしら?」


 露出多めの、いかにも遊んでそうなギャルっぽい服を試着した望愛を見た瞬間、俺は思わず息を呑んだ。

 確かに遊ぶ相手としてなら、玲旺の好みど真ん中だ。

 今まで見てきた望愛の雰囲気とあまりに違う。

 だが、驚いたのはそんな理由じゃない。

 漫画で望愛が堕ちた後に着ていた服とそっくりだったからだ。

 俺が絶対に見たくないと思っていた、破滅の道を突き進んだ望愛に。


「……似合っちゃいるんだが、俺はいつもの雰囲気の方が()()だな」


 でも、望愛がこの服を気に入ったなら、そんな理由で否定することはできない。

 実際、似合ってるのは本当だし、前世では快楽堕ち後の望愛を結構気に入ってもいたくらいだ。まあ、それは漫画だったから、だけどよ。

 だから俺は、絞り出すようにして、今の自分の気持ちを正直に言うくらいしかできなかった。


「っ、そうだったのね。私も趣味とは少し違うし、それなら服はもういいかしら。すぐに着替えるわね」


 しかし、俺の言葉を聞いた望愛は、なぜか照れているみたいにモジモジし始め、早口になって、そのままカーテンを閉じてしまった。

 ちょっと意味がわからない。

 照れる要素なんてあったか?

 ……けどまあ、今着た服を買うことはなさそうだからそこは一安心か。

 俺は一人、安堵(あんど)の息を吐くのだった。



 ただ、今日の望愛はまだ終わらなかった。

 それは通路を歩いているときのことだ。


「ねえ、玲旺くん。()()()いいわよ?」


 望愛が俺の右腕を胸に抱きながらそんなことを言ってきた。


「あん?何がだ?」


 いきなりのことに俺は首を(かし)げる。


「水着を試着したときに玲旺くんが言ってたことよ」


「っ!?」


 俺は驚きに目を丸くする。

 そこまで言われて、俺は自分がマイクロビキニ姿の望愛に言ったことを思い出したのだ。

 てっきり望愛は戯言(ざれごと)として流したんだと思っていたが、まさか本当にそのままの意味で『今はダメ』と言っていたとは……。

 俺の中で、水着姿を見たときから(くすぶ)っていた情欲が一気に燃え上がるのを感じた。


「玲旺くんが乗り気じゃなくなったのなら無理にとは言わないわ。疲れたでしょうし、カフェにでも行く?」


 揶揄(からか)っているのか、挑発しているのか、それはわからないが、望愛の表情を見れば、そんなことはあり得ないと思っていることは明らかだった。

 なら、俺の答えは決まっている。自分の気持ちに素直になるだけだ。


「んなことある訳ねえだろ。行くぞ、望愛」


「ええ!」


 俺が誘うと、望愛は気恥ずかしそうな笑みを浮かべて、けれどしっかりと頷いた。


 俺達はファッションビルを出て、そのままホテルに入る。

 望愛がカフェと言ったように、時間的に、そろそろ休憩でもするかと俺も考えていたところだったが、休憩は休憩でも、本来の意味とは全く違うものになっちまった。


 そうして、体力お化けの俺はともかく、望愛もここまでで高まっていたのか、かなり積極的で、俺達は時間いっぱいまで激しく互いを求め合った。


 結果、加減を忘れた望愛の腰が砕けてしまい、家まで送るのが少々大変だったが、これは俺の責任でもあるため、甘んじて受け入れるのだった。

お読みくださりありがとうございます。

第二章の始まりは望愛とのイチャイチャデート回からとなりました。

これから新たなキャラクターも登場しますし、第二章もお楽しみいただけたら幸いですm(__)m


面白い、続きが気になるなど思ってくださった方、画面下の☆☆☆☆☆から応援していただけると嬉しいです!

【ブックマーク】や《感想》、《イチオシレビュー》も本当に嬉しいです!

モチベーションがとんでもなく上がります!

何卒よろしくお願い致しますm(__)m

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