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エロ漫画に登場する最悪のクズ男に転生にしたけど、漫画のような鬱エンドは見たくないとヒロイン達を救うことにした  作者: 柚希乃愁
第二章

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破壊力が半端じゃねえ

「玲旺くんはどういう水着が好きかしら?」


「どーゆーって言われもな。やっぱビキニか?正直、女ものの水着なんて、よくわかんねえよ」


 前世は女子と海とかプールに行ったことねえし、玲旺もこれまで水着になんて興味がなく、その下の体が好みかどうかってだけだったからな。


「そう……。わかったわ!」


 俺の言葉を受けて、望愛が水着を選び始める。

 店内には、すごい狭い範囲だが、男性ものも売っていてちょっと意外だった。


 試着するなら、店内に男一人でいると不審者みたいになっちまうし、店の外で待ってるって伝えようか?

 いや、もしかして、この場で服の上から合わせて、感想を求められるんだろうか。

 もしそうだったら、望愛なら大抵のものは似合うだろうし、申し訳ないが、同じ言葉を繰り返すだけになりそうだな。


 俺がそんな風に思っていると、望愛は、それぞれ色や形状の違う水着をいくつか手に取った。

 一つ、とんでもない水着があった気がするんだが……。


「さ、玲旺くん。色々試着してみるから、行きましょう?」


 望愛が意気揚々(ようよう)と俺の手を引っ張る。

 ……はい?行きましょう、って俺も試着室エリアに入るってことか!?


「おい、ちょっと待て望愛!?行くって試着室にか?男の俺が入ったらマズいだろ!?」


「ふふっ、問題ないわよ。水着はどちらかと言えば洋服と一緒だもの。彼氏連れの人って結構いるのよ?」


 言われてみれば確かにそうかもしれない。

 海でもプールでもそのまま歩いてる訳だしな。


「いや、けどな―――」


 だが、今店内には俺達しかカップルがいないんだよ。

 本当に入って大丈夫なのか?

 入った瞬間、他の客に悲鳴を上げられたりしないだろうな!?


「いいから。ほら、早く行くわよ」


 望愛の手を振り(ほど)く訳にもいかず、強引に引っ張られる形で俺は試着室エリアに入ってしまった。


 そこは結構広い空間で、試着室であるスペースとカーテンの仕切りが四つ並んでいる。

 俺達の他に女性同士で来た客が一組いて、片方が水着になって話をしていたが、彼女達は俺の姿を見ても、何の反応も示さなかった。


 こんなところ、絶対男は立入禁止だと思っていたが、マジで問題ないようだ。

 結局俺の気にし過ぎってことだが、今まで一度も経験したことがなかったため、カルチャーショックと言えばいいのか、かなりデカい衝撃だった。


「それじゃあ、着替えるから少し待っててね」


 そう言って、望愛は試着室の一室に入り、カーテンを閉める。


 って、ここで一人になるのはめちゃくちゃ気まずいぞ!?

 俺が落ち着かなくてソワソワしていたら、先にいた女性客の一人と目が合って、小さく笑われちまった。

 すっげーハズい。


 それからは、閉じたカーテンの方を向いて、じっと待つことにした。

 すると、十分もしないうちにカーテンが開いた。


「お待たせ、玲旺くん。どうかしら?」


 柄もなく、シンプルな黒のビキニを着た望愛。


「ああ。似合ってると思うぞ」


 なんとなくイメージとは少し違う気がするが、これはこれでよく似合っているのは間違いない。しかもシンプルだからこそ、望愛のスタイルの良さがこれでもかと際立っている。胸元なんて今にもこぼれてしまいそうだ。


「そう?ありがとう。じゃあ、次を着てみるわね」


「ああ」


 再びカーテンが閉まる。

 それからも望愛は、色や柄の異なる、フリルがついたもの、リボンのついたもの、肩ひもじゃなくて首の後ろで結ぶものと様々なビキニを試着した。


 一口にビキニと言っても、こんな色々るんだなぁと感心してしまったくらいだ。


 ただ、俺は自分で予想したとおり、いいんじゃねえか、悪くねえと似たような言葉を繰り返すことになってしまったが……。


「次が最後よ。これは()()だから楽しみにしててね?」


「おう」


 ん?待てよ?流れで軽く返事をしてしまったが、望愛が持ってた中で、まだ着ていないのって、俺でも見た瞬間わかったあのとんでもない水着じゃないか?


 そんなことを考えていたら、望愛がカーテンを開けた。


「ど、どうかしら?」


 恥ずかしそうに顔を赤くしている望愛にツッコむ余裕もなく、俺の目はその水着姿に釘付けとなった。


「……ヤベえ。すげーいい。すげーいいんだが……頼む。それだけは外で着ないでくれ」


「も、もちろんよ!マイクロビキニなんて玲旺くん以外に見られたくないもの。だから言ったでしょう?特別だって」


 そうか。これがマイクロビキニってやつなのか。

 今までのと比べても布地が極端に少なく、隠れているのは本当に大事な部分だけというか、大事な部分以外ほぼ出てしまっている。

 スタイル抜群の望愛と組み合わさると破壊力が半端じゃねえ。

 眼福過ぎて、ありがとうございます!とお礼を言いたいくらいだ。

 これを俺のためだけにわざわざ着てくれたなんてよ。


「嬉しいこと言ってくれるじゃねえか。……めちゃくちゃエロくて今すぐ抱きたくなっちまった」


 後半は、わざとニヤッと笑い、望愛にしか聞こえないように声を(ひそ)めた。

 望愛の反応は劇的で、赤かった顔がさらに真っ赤になってしまう。


「そ、そう!?でも、今はダメよ。そ、それじゃあ着替えるわね!」


「くくっ、ああ」


 慌てた様子でカーテンを閉める望愛。

 自分から大胆なことをしておいて、激しく動揺する望愛がなんだかおかしくて、思わず笑い声が漏れてしまった。

お読みくださりありがとうございます。

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