絶対今する話じゃない
世間はGWですね。皆様はお出かけするのでしょうか?私は執筆の毎日を送る予定です(^^;
「そうね。でも、その前に……ねえ、玲旺くん?」
「ん?」
望愛が上体を起こし、俺の腹辺りを跨いで微笑みながら見下ろしてきた。
美しい白い肌、魅力的な豊かな胸が丸見えになっている。
「好きよ。大好き」
「俺も。望愛が好きだ」
「ふふっ、ありがとう、玲旺くん。何度言われてもすごく嬉しいわ」
「そうか」
「けど、玲旺くんが好きなのは私だけではないわよね?」
「あん……?」
望愛はいきなり訳わかんねえことを言い出しやがった。
しかも今までとは雰囲気までちょっと違う。
微笑みは変わらず、だが、その目は俺の目を真っ直ぐ捉えている。
まるで俺の心の奥を見透かしているかのように。
「美涼さんのこと、好きでしょう?」
「……このタイミングで普通そういうこと言うか?」
別の女を好きかなんて、初めて体を重ねた日に、何度も体を重ねた後に、するような話では絶対にないだろう。
「このタイミングだからよ。幸せに満たされてる今だから。そうでないと、私は玲旺くんを独り占めしたくなってしまうかもしれないもの」
「付き合うってそういうもんなんじゃねえのか?」
これまで体の関係は多々あっても、付き合う、なんてのは俺だって初めてだ。
だから常識の話しかできない。
「そうね。普通はそうだと思うわ。でも私は美涼さんにも幸せになってほしいの。みんなで幸せになりたいと思ってるのよ。それが私の抱くようになった望みなの」
「……俺や望愛がどう思ってるとかじゃなくて、そもそもあの真面目な美涼がそんなの認めないだろ」
「そこは玲旺くん次第じゃないかしら?だからもしも、玲旺くんが美涼さんのことを好きではないって言うならこの話は終わりだけど?」
「いや、俺は……」
好きじゃない、とは嘘でも言えなかった。
「ふふっ、意地悪を言ってごめんなさい。今まで見てきたんだもの。聞かなくても答えはわかってるわ。正直に言うとね、私はずっと関係を解消できなかったから、玲旺くんがもし私達のどちらかと付き合うことがあったとしても、それは私ではなくて美涼さんだと思っていたくらいよ」
「望愛……」
「素直になって、玲旺くん。玲旺くんなら、私と美涼さん、どっちも幸せにできるわ。確かに普通の関係ではないのかもしれないけど、私はそれ以上に幸せになれるって思うの」
最初はただ、漫画どおりに破滅するヒロインなんて見たくないと思って美涼を助けただけだった。
でも、じゃあ、助けた後は?
これまでの美涼との思い出が頭に浮かんでくる。
胸に感じるものは望愛のときと同じだ。
だから俺は、覚悟を決めることにした。
「……明日、いや、もう今日か、美涼に連絡してみる。どうなるかはわかんねえけどよ」
「ええ。頑張ってね」
満足そうに笑った望愛は触れ合うだけのキスをして、再び俺の腕枕に戻った。
「おやすみなさい、玲旺くん」
「ああ。おやすみ、望愛」
それからしばらくして望愛の規則正しい寝息が聞こえてきた。
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