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エロ漫画に登場する最悪のクズ男に転生にしたけど、漫画のような鬱エンドは見たくないとヒロイン達を救うことにした  作者: 柚希乃愁


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言葉が通じない

「馬鹿にするだなんて、私、そんなつもりは―――」


「メッセージ一つで別れようとしただろうが!」


 反射的に否定しようとしたけれど、激昂した昇くんには届かなかった。


「それは!昇くんが全然話を聞いてくれなかったから―――」


「ハッ、悪いのは全部俺って?そう言えばメッセージにも俺が悪いみたいに色々書いてあったもんな!?」


「昇くんが悪いだなんて書いていないわ」


「告白も、デートも、キスも、ラブホのときだって、俺がどれだけ望愛のために頑張ってきたかも知らずにさぁ!」


「また私のため?……そう。ずっとそんな風に考えていたのね」


「事実だろ!?望愛は自分から何もしなかった。いつまで経っても受け身で、俺が察してやるのが当たり前だと思ってたんだろう?だから、いつもいつもいつもいつも、俺ばっかりが頑張ってきてやったんじゃないか!」


「頑張ったって何を?……昇くんは自分のしたいようにしてきただけでしょう?強引なことも多かったし、私のためなんて言ってるけど、本当に私のことを考えてくれていたことなんてないと思うのだけど?」


「今までもそうやって文句だけは言ってきたよな。俺がキスしてやったときなんて正にそうだ。こっちがどれだけ傷ついたか気づきもしてないんだろ?」


「……そのとき私は、誰かに見られたらどうするのって、常識を言っただけのつもりよ?文句ってなんのことを言ってるのかしら?」


「あ~、なるほど。そうやって自分にいいように改変してたのか。だからあんなメッセージを送れるって訳だ」


「改変って……」


 昇くんの話をちゃんと聞くつもりでいた。

 彼にだって私に言いたいことはあると思ってたから。

 でも、こうして直接会っても、全然話がかみ合わない。会話が成立している気がしない。


「……やっぱ変わっちゃったんだな、望愛は。けど、わかってる。それもこれも全部龍賀のせいだってことはさ」


 今まで怒っていた昇くんが急に笑みを浮かべた。


「え?」


 その顔が私にはなんだか怖くてゾワッとしたけど、それ以上に、どうしてここで玲旺くんのせいなんてことになるのか、意味がわからないという思いが強かった。


「自分では気づいてないのかもしれないけど、完全に龍賀に毒されてるもんな。大方、あいつに脅されて、無理やり襲われたからおかしくなったんだろ?だから俺は何度も言ったんだ。あいつとは関わるなって」


「っ、そんなことある訳ないでしょう!?」


 昇くんの滅茶苦茶な言い分に、私はついカッとなって大きな声を出してしまった。

 玲旺くんをここまで悪く言われて、黙ってなんていられない。

 絶対に許せない。


「今の望愛に何を言っても無駄だってこともわかってる。こんな風になる前にどうにかしようと俺は頑張ってたんだけどな。会長も頼りにならなかったし、もう俺がなんとかしてやるしかないよな?」


「……何を言ってるの?」


 私の言葉は全く通じていない。

 それどころか、昇くんの言っていることが本気で理解できなかった。


「大丈夫。きっとラブホでのことで、弱ってたところをつけこまれたんだろ?つまり俺があのとき望愛を抱いてやれてたら、こうはならなかったってことだ。そういう意味では俺にも責任があるしな。だから、龍賀ともうヤってたとしても、今回は気にしないことにしてやるよ」


「さっきから勝手なことばかり言わないで!昇くん、ちゃんと話をしましょう?今日はそういう約束だったはずよ?」


「話は望愛を元に戻してからだ。俺はどうしたら望愛をあいつから引き離せるか、ずっと考えてたんだよ。で、わかった。だから今、元に戻してやるからな?」


「何を、するつもり……?」


 昇くんが目を爛々(らんらん)とさせながら、近づいてくる。

 その姿に恐怖を抱いた私は、訊きながらも、無意識に後退(あとずさ)り、スマホを取り出していた。


「簡単だよ。全部やり直すんだ。俺があのとき抱いてやれなかったから、望愛はそんな風になってしまった。なら、俺が抱いてやればすべて元に戻るじゃないか」


「なっ!?」


 彼の言葉を聞いた瞬間、一気に恐怖が膨れ上がった。

 同時に、とてつもない嫌悪感も湧き上がってくる。

 冗談であってほしい。

 でも、そうではないと彼を見ればわかってしまう。

 冷静では、いられなかった。

 足が自分のものではないみたいに動かない。


 私は考えるより前に、スマホのアプリを起動させていた。

 今私が最も信頼している二人に助けを求める、それしか頭になかった。

 その方法にメッセージを選んだ理由は自分でもわからない。

 ただ、早く、早くと焦りばかりが(つの)って、手が震えてしまい、中々文字を打てなかった。

 そのせいで、視野が狭くなり、スマホの画面しか見えなくなっていたそのとき―――。


「何しようとしてんだ!?」


「あっ!?」


 私は、昇くんにスマホを奪われてしまった。

お読みくださりありがとうございます。

少し遅くなってしまいすみませんm(__)mぎり金曜日の深夜ということにしていただけたら、と(-_-;)


面白い、続きが気になるなど思ってくださった方、画面下の☆☆☆☆☆から応援していただけると嬉しいです!

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モチベーションがとんでもなく上がります!

何卒よろしくお願い致しますm(__)m

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