生徒会
「やぁ、君が桐原楓君だね」
教室に戻った俺たちを待っていたのは見知らぬ人だった。
「あの、どちら様で?」
「あぁ、ごめん。自己紹介をしてなかったね。
私はこの学園の生徒会長を務めてる宮原 結衣、一応この学園ランキング1位でいるの」
「まだランキングについて詳しくは知らされていないんですけど、どういうシステムなんですか?」
俺は気になったので聞いてみた。
「そうだったのね。ランキングは月に一回、一週間かけて行われるランキング戦と呼ばれるもので決まるの」
「へー、そんなのがあったんだな。全然知らなかったぜ」
「山城君、知らないと思うのは当然だと思うんだ。
だって俺たち、まだ何にも聞かされてないんだし」
「そういやそうだった。それにしてもそんなのがあるなら早く教えてほしかったぜ」
少し馬鹿な山城をほって俺は一番疑問に思っていることを聞いた。
「でもなぜ、ランキング1位で生徒会長の先輩が俺なんかに何か用でもあるんですか?」
そう言うと宮原は少し笑って答えた。
「単刀直入に言います。桐原君、生徒会に入らないか?」
「俺がですか?」
「えぇ、君なら入れると思うの。生徒会はランキング上位陣の皆だけど君の偵察に行かせた子からの報告を聞いて確信したの。どう入る気になった?」
宮原先輩は俺に手を差し出した。
「少し考えさせてくれますか?」
「そうか」
そう言って出していた手を引っ込めた。
「また後日伝えます」
「あぁ、よい返事を期待しているよ」
「行こうか、山城君」
「あ、あぁ。けどいいのか、断って。折角の生徒会長から直々のスカウトじゃねーか」
俺と山城が教室に入ろうとした時、
「後、言い忘れていたけどもう数日もすればランキング戦が始まる」
「それが何か?」
「いや、ただ一回戦が楽しみなだけだよ」
そう言って宮原は去っていった。
「あれはどういう意味だ」
山城はそう言っていたが、俺には大体のことが理解出来た。
数分がたち教室に先生が入ってきた。
「はぁ~い、では先程職員会議で決まった事を発表します。来週からランキング戦が始まります」
そう言って先生は手に持っていたプリントを配りだした。
「ランキング戦に出れるのは各クラス5名。このクラスからは、桐原君、山城君、片山君、白石さん、ティナさん。以上の5名がランキング戦に出ることになりました」
恐らく俺を含むこの5人は模擬戦で実力を見たうえでの判断だろう。
「では、皆さん頑張って下さいね」
先生はそう言うとにっこり笑った。




