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内見 3件目

「さっき言ってたのがここっす。」

工場の最寄り駅から徒歩5分ぐらいの物件で、外観も綺麗な6階建て。


「この部屋になります。」

5階の端から2番目の部屋で、2LDKで中も綺麗だった。

「ここいいじゃないですか。」

「そうでしょ。家賃が予算より1万ぐらい高いんすけど、社会人の1万は大切でしょ。」

言われてみたらそうだけど、うちは補助があるからそこまで家賃にこだわりはなかった。

「これぐらいなら大丈夫です。」

「ここなら、彼氏さんも感心じゃないっすか。今この両隣は女性とカップルが住んでるんで大丈夫だと思います。」

神谷さんは、うろうろ回っていた。

「そうですね、防犯もちゃんとしてますし。駅近なんで俺も来やすいですし。」

「駐車場ってありますか。」

「大丈夫です、駐車代がかかりますけど1部屋につき1台はあります。」

それなら、車通勤もできるしここなら自転車でも行けるかなと思った。


「ここに決めます。」

「もう1件紹介できるとこありますけどいいですか。」

「どう思います。」

神谷さんに聞いてみた。

「俺はここで賛成っすね。営業さんはもう1件はここよりいいと思います。」

「同じぐらいですかね、家賃は範囲内ですが1駅先の物件になります。」

「それなら、ここがいいよね。働いた後にもう1駅分運転って大変でしょ。鈴音さんにはしっかり休んでほしいし。」

「彼氏さん優しい、俺が惚れそうっす。」

営業さんはノリがとてもいいので面白い。


「じゃ、事務所で手続きして住んでOK出たら、最終書類作ってお送りするでよろしいですか。」

車の中で、今後について話しながら事務所に向かった。

「郵送で大丈夫ですか。」

「大丈夫っす、そんなに何回も来ていただくの大変でしょうし。」

「ありがとうございます。」


営業さんと話している間、神谷さんは私の手をすりすりしていた。

会話に集中できないので、やめてほしくて見たが凄い笑顔でこっちを見ていたので言えなかった。


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