今までの恋
「浜口さんに聞いたんですけど、結構言い寄られるんですか。」
また、浜口さんはいらない事を言ったな。
「普通の人がどれぐらいかも分からないですし、自社の人とは全くそういったことはなくて他社の人がたまに言ってくださるぐらいですし、直接言い寄られることは少ないですよ。でも、神谷さんもイケメンですしありますよね。」
会社の人たちも神谷さんはイケメンだと言っていたし、私も思う。
「俺、西崎さんに会うためにこうなったんですよ。あの展示会の時の俺モサってしてたでしょ、恋愛はしたことありますけど今は西崎さんだけなんで。」
言われてみたらあの展示会の時はモサってしてた。
「もう、俺だけ見てくださいよ。」
さっきから神谷さんに押し倒されてる状態で、しかも胸に顔をうずめられている状態になっている。
「神谷さん、可愛いですね。」
付き合ってすらいない人に胸に顔をうずめられている事は普通ならだめだと思うが、なんだか可愛くて頭を撫でてギュってしてしまった。
年上の男性に母性を感じることは今までなくて、なんか新鮮な感じがしている。
「あっ、ごめんなさい。」
神谷さんは、いきなり顔を持ち上げた。
「なんか、気持ち良すぎてずっとごめんなさい。」
本来なら嫌がるものなんだろうけど、神谷さんに対しては全く嫌な感じがなさすぎる。
「いいですっていうか、まだギュってしときたいんですけど。」
「いいんですか、まだ付き合ってもないのに。」
「キスもしてるのに、だめですか。」
「俺は嬉しいので歓迎です。」
笑顔でまた胸に顔をうずめた西崎さんに思わず笑ってしまった。
「西崎さん、俺あんまり恋愛経験ないんですよ。全くではないんですけど。」
「全然気にしないですよ。私も多い方ではないと思いますし。」
「あのですね、こんな体勢してこんなに顔うずめている俺が言うのもなんですが、そういう経験も少ないんです。」
私は、恋愛経験が多いだろうと思われがちだけど付き合っても長続きすることが少なかったから、私も経験は少ない。
「私もそういう経験少ないですよ。」
「本当に?2か月後がっついちゃいそうでさ、嫌われたくないんだけどでも西崎さん好き過ぎて暴走しちゃうかも。」
やっぱりこの人可愛すぎる。暴走しちゃうなんて母性本能をくすぐられる。
「神谷さん、キスしていいですか。」
「えっ」
驚いてる間に触れるだけのキスをした。
驚いた顔も可愛い過ぎるて、もう一度してしまった。
「もうやめ、もっとしたくなるし襲っちゃう。」
また私の胸に顔をうづめて顔を下げてしまった。
私の方が2か月我慢できるかなって思いながら、頭を撫でた。




