表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
流行りの婚活したら、旦那の料理が美味しすぎた〜時短レシピに胃袋掴まれた同人作家嫁の日々〜  作者: 櫛田こころ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

107/111

第107話 久しぶりにカラオケ満喫後、食べたいのは

「プランはどちらに?」

「「三時間のフリードリンクで」」

「ソフトクリームつけますか?」

「「是非」」



 今日は仕事も何もかも、をいっときだけ忘れて。


 ただのオフ会だった頃のように、カラオケを満喫しに来たのだ。



「いや~、まずドリンクはオレンジジュースからだよねぇ?」



 万智子は、歌い始める前に選ぶのはいつもそれだと決めているのだ。店によってはオレンジジュースの価格高騰の関係で薄めの味付けすら引き上げたというのに、ここの店舗はまだ置いているのが有難い。



「俺はコーラかな? メロンソーダだと喉にくるし」



 逆に、覚は炭酸でもコーラを選ぶ。それぞれの好みがあるので、そこは別にとやかく言わない。


 機種もお互いにアカウントが同じところを選び、今日は数時間であれど歌い倒す。アニソン、懐メロ、Vtuberとジャンルも様々。お互いにオタクなため、夫婦だろうがアーティストにこだわる必要もない。


 フードについては、この店舗の強みは『持ち込み可』なので、外にゴミ箱が設置されている。一応メニューにはあるのだが、なにかのコラボシーズンでもないので今日は頼まない。軽くコンビニのサンドイッチを購入し、歌い終わってからきちんと食べる予定だ。


 それも、オフ会のときからのルーティンにしている。



「さて、一曲目は」

「お互いの十八番は喉を慣らしてからで~」

「あれ行こう!」

「デュエット?」

「アニソンのね!」



 もう十年前のアニソンではあるが、テンポが良くて歌いやすいから……ふたりだけの時は歌いだしにデュエットするのもいつものこと。採点付きにしてから歌い始め、振り付けは有り無しと進めていく。


 点数は、まずまずの93点だった。



「こぶし、少ないな……」

「しゃくり上げもね……」

「最近歌ってなかったにしても……しっくりこない」

「あとでまた歌おう!」

「そうしよう。んじゃ、次はマチちゃん」

「はーい」



 万智子の持ち歌は基本的に、アニソン。


 OP、ED以外に挿入歌なども歌いこなす猛者と言っていいだろう。一度だけ、大学の学祭でカラオケランキングバトルというものに参加したのだが。



「おお……流石、元チャンピオン」



 覚が納得するくらい、万智子の技術力は高かった。久しぶりにカラオケに来たとしても、90点代は当たり前。あとは加点による技術がそれなりにある女性はプロでもそうそういないだろうに。


 学祭のランキングバトルでは優勝し、学食の割引券一週間分をゲットしたくらい驚かれた。普段は基本インドア派なのに、そういうところは……と、イメージを持たれ、しばらく友人知人らにカラオケ巡りに連れまわされたほどだったが。



「そういうさとくんも、めっちゃうまいじゃん?」

「まぁね?」



 覚は懐メロ以外にも女性アーティストでも歌いこなす、歌唱力の持ち主。見た目から反して、歌いだしから聞き手を惹きつける歌声を駆使するのだ。得点で100こそはないものの、かなり近い結果は一度や二度じゃない。


 万智子のあとに歌った、ボイトレ代わりの懐メロは97点。


 まずまずの好調と言っていいだろう。



「ぬぅう。いきなり、その得点?」

「いやいや。音程いくつか外したし」

「鬼チャレンジじゃないんだし?」

「けど、それ目指すのも悪くなくね?」

「ねー?」



 途中休憩には、サンドイッチとソフトクリームを入れた以外はドリンクを取りに行くぐらい。ホットのコーンポタージュを挟んで、喉がカサカサにならない程度に歌い尽くし……時間になったら、ボックスから退場。


 延長してもよかったが、夕飯は家で食べると決めているのでスーパーへ材料を買い足しに行くのだ。



「あ~。カラオケも値上がりしたし? そうしょっちゅうは行けないねぇ?」

「まあ、それでも三時間ふたりで四千か……経費には出来ないしな」

「しちゃう人いるのかな?」

「歌手ならするんじゃない?」



 次年度の確定申告のために、万智子も毎月レシートの整理をするようにはなったが。


 カラオケは娯楽の一環なので、経費には流石に入れれないと思ったが……たしかに、そういう職業にとっての経費には加えてもおかしくはない。スタジオがあるにしても、どちらが安いかも万智子のような素人ではわからないからだ。



「とりあえず、終ったから今日のご飯!」



 買い足すものは生鮮食品。肉やアボカドといった食材だ。


 それで作るのは、夏らしいハンバーガーである。アボカドは今の時期なら、多少は価格がお手頃なのだ。旬の時期だから、というのもあるからだが。



「スライスチーズは贅沢に二種類でもいいな。モッツァレラとチェダー」

「おお!」

「パティの肉は牛だけで」

「おお!?」

「……語彙力低下?」

「想像しただけで、よだれが」

「あーね」



 バンズは専用のを既に買ってあるので、帰宅したら挟む具材を仕上げていくのみ。


 パティは覚が決めた配合で作り、厚めに焼いておく。アボカドはスライスしてからレモンで変色を防ぎ。ほかの野菜はレタス、トマト。あとは、玉ねぎの厚切りをソテーにしたもの。味付けのソースは家にあった調味料を合わせて、焼き肉ステーキみたいな感じに仕上げる。


 チーズ二種類をパティの上に乗せ、あとは好きに挟んでいけばバーガーは完成。ポテトだけは冷凍食品にして、レンチンで温めた。



「「いただきます」」



 いつもなら、チェーン店で買うものだが。


 B級グルメフェスにもしばらく行っていないので、覚が『作ろうか?』と提案してくれたので実現したこのバーガー。


 肉肉しいパティもだが、チーズとアボカドのまろやかさに……厚めに切った野菜たちがよく合う。そこにステーキソース風のタレがこれまた引き締めてくれるのだ。



「……やばいね。このハワイアンバーガーみたいなの」

「パイン入れてないけど、アボカドとかで充分雰囲気出るしね?」

「一個、ペロリといっちゃいそう!!」

「二個……は、さすがにやめなさい。また体重とにらめっこするよ?」

「……ポテトで我慢します」

「そうしなさい」



 カラオケで消費するカロリーは、三時間程度では大したことがないので食べ過ぎは良くない。


 しかし、仕事も忘れての爽快感は喩えようがないので、また時期を見て行くことは決定。


 覚も作家としてのコンペ参加を積極的にしているらしいので、しばらくはお休みだが。


 お互い、切磋琢磨しつつも、成長は止まらない。

次回はまた明日〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ