いいえ、壊したのはこいつです
紅稀視点
後書き美琴視点
美琴の部屋で本を読んでる美琴の髪を遊びながらソファーでくつろいでいる時、ふと頭に浮かんだ事を呟いた。
「車が欲しい」
「あー電車きつそうですもんね。
やっぱり私がそっちに行きましょうか?」
「いや、大丈夫だ。
将来必要だからな、どっちにしろ買う予定だ。
美琴はどんなのがいい?」
「どんなのと言われてもあまり詳しくないのでアドバイスを求められても。
紅稀さんが乗るんだし好きなの買えばいいのでは」
と言う会話をしたのが先月。
つい数日前に納車された車に乗ってこいこい荘に来た。
美琴に車を見せるとびっくりされた。
「え?車ってそんな安いもんじゃないですよね」
「そうだな。なので長く乗れる車を買った」
「いやいや意味がわからない。
そしてなんで8人乗りのファミリーカー?」
「なんでって将来子供ができても長く乗れるだろう」
「怖い怖い、将来ってそっち。
私は仕事か何かで使うのかと思ってました」
「仕事は社用車だろ」
「その冷静な返しも怖い。
着実に一歩ずつ進んでいくのも怖い
次は家とか言い出しませんよね」
「大丈夫だ安心しろ、家はあと五年後だな。
そのことには仕事も落ち着いているだろう。
今からぼちぼち考えるのもいいな。
そうだ土地だけでも探すか。何か条件はあるか?候補を探しておく。
間取りや内装に俺はこだわりないから、美琴の好きに建てるといい」
「あのもう喋らないで、聞いた私が悪かったです。
勘弁してください」
何故か美琴は半泣きになってしまった。
そんな怖いことか?
人生の計画は大切だと思うしそれを共有しただけなのだが。
「とりあえずドライブでもどうだ?
少し早いがちらほら紅葉してきてるし、この前言っていたモンブランを食べに行こう」
「もんぶらんとは何ぞ」
「栗のケーキですよ」
「なんとそれは美味そうじゃな!」
…面倒なやつらに聞かれてしまった。
絶対ついてくると言うぞ。
来るな来るな来るな。
「兄さん自分らもいいよね。
こんな広い車なら乗れるよね。
あ、歩呼んでるからもう来ると思うし待ってて」
「俺は美琴とドライブをするんだ。
なんでおまえまで乗ってくる」
「なんじゃ駄目なのか?」
「いえ駄目と言うか」
祇園様、後ろで刀をチャキチャキ言わせないでいただきたい。
自分が連れて行けばいいだろうにと言えたらどんなに楽だろう。
深いため息が出る。
何故、妹達のお守りをしなければいけないんだ。
美琴に助けてと視線をやれば無視された。
妙に近頃二人きりを避けている。
俺に襲われると思っているのだろうか。
いやまぁ襲ってるけども、子供もできろとも思ってるけども。
思ってるだけで、まだ実行に移してはない。
あの薄い腹が膨れれば良いとは思うけど、美琴の意思もあるので我慢してる。
「ってかなんでおまえここにいる?」
「兄さんが車買ったって聞こえてきたから邪魔しにじゃなかった見にきた」
「邪魔って言ってしまってるけど」
また深いため息が出る。
そこに歩がいつものニコニコ顔ではなく、目をキラキラさせて来た。
いつもは妹と真っ先にハグするのに、スルーして俺のほうに来てうずうずしながら車のこと聞いてくる。
少し手を広げてた妹に睨まれたが俺もスルーしよう。
「お義兄さんやばいっすねー。
中も見て良いですか?」
「ああ」
「うわ!めっちゃいいグレードのやつじゃないですか!
いいなーお義兄さんどんな伝手で購入できたんですか?
抽選販売当たりました?」
「いや展示品だから中古だな。行ったらあったからその場で買って来た」
「めっちゃ運良すぎでしょ。
中古でもこのグレードは滅多に出ないのに更に展示品なんてほぼ新車とかわらないのにすげー」
俺的には安全に走れればそれで良いのだが、この車の何かが歩の琴線に触れたらしい。
すげーすげーと色んな角度で見て運転席に座りたいと言うので、エンジンをかけない事を条件に許した。
その間妹の眼光が焼けるように俺の背中に向けられていたがスルー。
無視しよう。
あいにく歩と葵様の相手で忙しい。
許せ妹、別に歩の関心引きたくて選んだ車じゃないから。
一通り興奮しきった歩はいつもの姿に戻りありがとうございましたとお礼を言われた。
お礼はいいから妹をどうにかしてくれ。
視線が刺さって不思議なことに痛みを感じ始めてきたから。
「ところでこれに乗ってもんぶらんを食べにいくのか?」
おおっと歩があまた興奮し始めてきたぞ。
こんなキラキラな目線の前に乗せないとは言えずどうぞと言ってしまった。
妹、刺さってる痛い痛い。
兄は別に車を使って歩の気を引きたいわけじゃない。
行く前からげっそりしていると、歩が気を利かせて提案してくれた。
「葵様のところで白百合ちゃんと遊ぶと言うのはどうですか?
葵様の社にも参拝者として行けるし、裏の原っぱなら滅多に人来ないそうなので白百合ちゃんものびのび遊べますし」
「「それは良い考え(じゃ・だ)」」
俺と葵様の声が揃った。
歩はちゃんと人のことまで考えて偉いな。
えんさんの知り合いと言うことで不思議現象に理解ある獣医さんのとこでワクチンも接種済み。
お散歩もこいこい荘の広い庭でデビュー済み。
妹が人魚の鱗などと言う変な物を与えたせいか、他のワンコより元気が良すぎるし成長が早い気がする。
人間時のお喋りもすごい。
普通のわんこの基準に当てはめたら遠出はまだ早いと思うが、普段の散歩ではもう物足りなくなっているので人間の五歳児と考えればちょうどいいのかも知れない。
早速白百合を迎えに行く。
縁さんとお絵描きしていたが事情を話すと行く行くと踊り出した。
やっぱりワンコより人間の五歳くらいと思った方がいいのかも知れない。
チャイルドシート買った方がいいのか?
俺が悩んでいる間にそれぞれの準備が終わり、順番に車に乗り込んだ。
白百合はクレートに入ってもらい、シートベルトで固定して、不思議パワーで人間にならないようにしてもらった。
後部座席に美琴と白百合と妹が乗り、真ん中に葵様と祇園様。
助手席にはキラキラお目目の歩が乗った。
美琴が俺から離れた席に座ったには残念だが、この目の歩には敵わなかったので仕方ない。
そう仕方ないのだよ妹。
そんな睨むなよ。
「では、最初にお弁当買って、葵様の社に行って野原でお弁当食べてから帰りにモンブランの店でいいですか」
「もちろんじゃ!レッツゴーじゃ!」
張り切られてる葵様に不安を感じたが、ちょっと車内が女子がうるさいなくらいで隣の歩の方が熱心に語って忙しなかった。
何を言っているのか半分以上マニアックすぎてわからなかったが適当に相槌を打つだけで、順調に進み特に何もなく弁当を買い目的地に着いた。
葵様の社はなかなかでかく綺麗だったけど、人が少ない。
有名どころじゃないとこんなものなのだろうか。
本人を横にお願い事もなんなので、お邪魔しますとだけ言って参拝を終えた。
「何じゃ欲のない奴らじゃ、つまらん」
そう言う割には嬉しそうにされてる。
何故か祇園様も嬉しそうにされてるが、あまり深く考えないようにしよう。
気づいてもスルー。
それがこいこい荘で学んだ巻き込まれないための秘策だ。
しばらく登ったところに野原があった。
広いし雑草の手入れもされそこら辺の放置された公園より綺麗だ。
白百合をクレートから出し、不思議パワーもやめてもらった。
すぐに人間になり背伸びをしていた。
レジャーシートを引いてまずみんなで昼飯の弁当を食べる。
美味い美味いと葵様が食べていたので安心した。
不味いなんて言われたら祇園様が怖いどころではないのだ。
よく妹も歩も一緒に出かけられるなと感心する。
ひと通り食事が終わると、人間の姿になった白百合は走り回り始めた。
はしゃぐ姿は本当に人間の子とかわらない。
危ないくないようにと妹と歩が付き添っている。
その光景をのんびりと美琴と座って見ていると幸せ家族みたいだなと思った。
三人が立ち止まって、妹が白百合から離れた。
あー子供あるあるか犬あるあるか。
「わーい、みてーことちゃんみてー」
小さな両手に何か薄茶色のものを持ってこっちに走ってきているが、美琴との間に入れるように構える。
邪魔そうな顔しないで欲しい。
俺の予想が当たればあれを見て悲鳴あげるのは美琴だ。
「ことちゃんあげる」
ネズミを両手に一匹ずつ持って差し出してきた。
案の定美琴は小さな悲鳴をあげ俺の後ろに隠れる。
「美味そうなネズミじゃな。美琴いらんのか?」
美琴は首がもげるのではと言うほど縦に振った。
白百合は残念そうに美琴から葵様に渡す相手をかえていた。
「あおいしゃまにあげる」
「おお、ありがとう白百合、妾に捧げ物とは偉いのう」
葵様が白百合の頭を撫でると一匹のネズミを尻尾を持って受け取る。
顔の部分が蛇になりぱっくり開いた口にネズミを落とし丸呑みにした。
もう一匹も同じようにして食べるのを俺たちは呆然と見てた。
心のどこかで神様と言ってもそう人間と変わらないと思ってた。
普通に食事されるし、移動の際ちょっと浮いてる人くらいの扱いだったが、これ見たらやっぱり人ではないと再認識した。
「美味い美味い」
「ほんと、じゃあいっぱいちゅかまえるね」
元の姿がどちらかわからないが、見慣れた人間の姿に戻った葵様も少し浮きながら白百合達の後を追った。
祇園様は言わずもがな葵様の後を追っている。
意気揚々と走っていく姿に頑張れーとエールを送るが、美琴は止めてくださいと懇願された。
「たまたまだろう。さすがにもう捕まらんと思うぞ」
「そう言うことではないんですよ!」
「狩猟は犬の本能だし、動く物を追いかけ回すのも五歳児らしい遊びだしな」
「それはそうなんですけど、そう言うことじゃなくてですね」
「ノミダニなどの感染系なら心配いらない。
葵様にお願いしたら不思議パワーで何とかしてくれるそうだ」
「それもありがたいのですが……もういいです」
一生懸命喋って伝わらないもどかしさから八つ当たりのように視線を合わせないの可愛い。
横座りしている美琴の太ももに頭を乗せ、垂れてる髪を指でくるくる回し遊ぶ。
「心配しなくても、また持ってきたら背に隠してやる。
そんな怖がるな」
「別に怖いわけでは」
ふふと笑うと、恥ずかしかったのか頬が赤くなった。
「美琴はダンゴムシは平気か?」
「一匹なら…何ですかその質問?」
「子供が生まれたら大変だなっと思ったがその前に幼稚園の先生やっていけるのか?」
「その時はその時でどうにかします」
「可哀想だから俺が対応してもいいが職場まで来る旦那ってどう思う?」
またしても視線を外されたのでおかしくなって少し笑った。
ちょっと意地悪がすぎたな。
手で美琴の頭寄せ唇を合わせると、すぐ逃げられた。
「何して!」
「ちょっとくらいわからんよ」
「人前では駄目って言いました」
「そうだったな悪いわるい」
「絶対悪いって思ってない」
拗ねた顔が可愛くて、近くにあった左手を取り薬指にキスすると美琴がまた顔を真っ赤にする。
涼しい秋の風が通り抜けた、遠くで妹の悲鳴が聞こえたが気にしない。
歩の切羽詰まった声が聞こえたがスルーする。
俺はまだ美琴といちゃついていたいんだ。
なんか暗くなってきた気がするが気にしない…とはならず、流石にやばいと思って起き上がり辺りを見渡す。
遠くで歩が刀抜いて二階建てくらいの大きさのイタチみたいなのと睨み合っていた。
何がどうしてこうなった?
「美琴、俺は寝ぼけてるようだ」
「私もです」
二人であははと乾いた笑いをしてたが、歩はそれどころではなさそうだ。
振り下ろされる鎌?を刀で弾き返している。
祇園様はすぐ近くで「違う腰を入れろ!」と指導していた。
今更近づいたところで足手まといなので遠くから観戦しようと二人無言で頷いた俺たちのところに白百合がかけてきた。
「ことちゃん、こうくん、あおがこわした。
ちぃいちゃいいえこわしゅた。しょしたらあれでてきた。
あゆがいまえいえいしてる。
しろもがぶってしゅようとしぃたらダメって。
ことちゃんとこうくんのとこいってなしゃいってあおいしゃまが」
「そうか、ちゃんと言うこと聞けて偉いな」
と白百合を抱きしめて撫でる。
うちの妹また何やってんだ。
小さい家?もしかして祠か?壊すなよ。
昔からはしゃぎ過ぎて周り見えなくなることあったけど、壊すなよ。
最近妹見ると頭痛くなってくる。
「ほらゆりちゃんお茶飲みましょうね」
「え、でもあゆは」
「祇園様と葵様がいるから大丈夫だろ。
白百合も走り回って疲れたろ。
お菓子食べるか?
七海ちゃんが作ったお芋クッキーだぞ」
「わーいななちゃんのクッキーおいちぃからしゅき」
「はい手を拭いてー」と美琴がウエットティッシュで小さな手を拭き、お茶の入ってコップを渡していた。
娘が生まれたらこんな感じなんだろうな。
袋からクッキーを一枚渡すと、コップを美琴に返し両手でクッキーを持って小さな口でもぐもぐしている。
ぷにぷにほっぺが可愛い。
遠くで金属同士が当たる音がするが知らない。
美琴が白百合の世話する幸せな光景しか俺は見ない。
妹の後始末を押し付けて歩には悪いと思ってるが、自分人間なので人外の相手は無理です。
しばらく金属のぶつかる音と祇園様の怒声が響いていたがスルーした。
白百合がクッキーで満腹になったのかウトウトし始めたので帰る準備を始める。
その頃には決着がついたのか、二階建てイタチは姿が見えず、片手に持った刀を空に掲げた歩が立っていた。
遠目でもわかるボロボロ具合に申し訳なさが一応よぎるが、これもスルーしておこう。
本格的に寝始めた白百合を片手で抱っこし、もう片方で美琴とレジャーシートを一緒に畳む。
抱っこ紐買った方がいいだろうか?
いや五歳児で抱っこ紐も聞いたことないな。
世の親はこう言う時どうしてるんだろうか?
あらかた片付き、まとめた荷物を持つ。
軽いのを美琴に持ってもらった。
抱っこかわりましょうかと言われたが、まぁまぁ重たいのでそのまま俺が抱っこして運ぶ。
体を引きずりながらボロボロの歩と嬉しそうにようわからんキラキラした玉を持った妹、しかめっ面してる葵様を抱っこしてふよふよ浮きながら満足そうにしてる祇園様。
各々違った顔をしてこちらに来た。
歩は聞かなくてもわかるが葵様は何かあったのだろうか。
「葵様、大丈夫ですか?」
美琴が聞くと、何故か祇園様が嬉しそうに答える。
「少し邪気に当てられたが休めば大丈夫だ」
「妾がヘマしたせいではない。
祇園、おぬしが悪いにじゃぞ、しっかり抱えぬか!」
「ああもちろんだ」
なんか語尾に一緒離さないって聞こえてきたのは幻聴だろう。
祇園様の目がキマってる気がするのも幻覚と思いたい。
歩の方を向くと今にも倒れそうだが、こちらも目がキマってた。
「ふふふ、お義兄さん俺やりましたよ。
なんかよくわからないけど、もうここまできたら何でもこいですよ」
可哀想に、妹の前なのにいつものぶりっ子ができなくなってる。
その妹は歩のことなど気にも止めずよくわからない玉を持って嬉しそうだ。
なんだその玉?グレープフルーツくらいあるぞ。
「碧、それなんだ?」
「これ?今回の戦利品。ドロップアイテム。
親父殿関係で使うの」
そ、そうかとしか言えない。
親父殿とはあまり関わりたくない。
そうか、碧と付き合いたいなら親父殿をどうにかしないといけないのか。
思わず哀れむの目で歩を見てしまった。
「とりあえず帰るか。
歩も服も買いに行かないとだな」
「そうですね、ふふふふ」
おいおい、歩大丈夫じゃないだろ。
そろそろ壊れるんじゃないか。
どうにかしろと伝えたくて妹を見るが、玉に夢中でそれどころではないらしい。
妹の尻を軽く蹴り、顎で歩をどうにかしろと合図を送る。
流石の妹も今回の歩の姿が可哀想に思ったのか、自分からハグしてた。
「ありがとう歩」
「いえいえ、喜んで頂けたみたいで良かったです」
歩、俺が言うのもなんだがハグだけでいいのか?
お前はよくやってる。
100万くらい請求しても安い気がする事してるのに、報酬がハグの一つって可哀想すぎる。
だが言わない。
これ以上求められても妹的に無理だろ。
歩と妹ならやっぱり妹の方が可愛いので黙っておくことにした。
どうせ親父殿が出てきたらこれ以上の課題出されそうだし、練習だと思って諦めろ。
これで根をあげているようでは親父殿が妹の彼氏などに認めるはずないのだから。
お経も知らないし邪気の祓い方も知らないが、これ以上悪いことが起きないように南無南無悪霊退散と適当に引っ付けた言葉を心を込めて祈っておいた。
この男車買いましたよ!
なんで?どうして?どうやって?
疑問が湧くが減ることはない。
なんでってこの前話したのがきっかけだろうけど、あんな軽い冗談みたいな返事を間に受けるなんて迂闊な返事できないじゃないか。
嫌味のつもりで家と言ったら本気で考え始めるし、会話をしてるのに成り立たないってある?
怖い怖い。
将来設計を一歩ずつ進むにつれ、私の逃げ場がなくなってきてるのが怖い。
ここまできて逃げるのもと思うけど、何が怖いかって私が紅稀さんにズブズブにハマったあとぽいっと捨てられるのが一番怖い。
自分じゃなくなるのも怖い。
あの長い指で触れられ、薄い唇で愛を囁かれ、あの目で見られて正気でいられるわけがない。
体の関係も持って余計に苦しくなった。
触れられるたびにもっとと浅ましく思う自分がいて怖くなる。
怖くて離れたいのに離してくれない。
当初と違うじゃないか。
そう叫んでもかわらないのはわかってる。
終わりを決める権利を譲るのではなかった。
いつ終わるかわからない不安がこんなに怖いと思わなかった。
私はあの人が好きだ。
認めても不安がますばかり。
恋って甘いばかりと思っていたのに、怖いものなんだと思った。
「美琴」
今日もあの人が私の名前を甘く呼ぶから怖くなる。
お願いだから明日もこの関係を続けて欲しいそう思いながらこちらに伸ばされた手を取るのだ。




