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62話 プロデュース! 2




そんな、結婚式の準備が進んでいってる夏のある日、突然サラがやってきた。


「やっと来れたよ〜!優愛のご飯食べたい!!」


嬉しい事を言ってくれるじゃないか♪

さっそく家の方の食堂に通して、それからランチを運ぶ。


「ゆっくりできるの?できたら色々話がしたいな〜」

「大丈夫!この日のためにがんばって仕事をしてきたの! はぁ、美味しい美味しい(モグモグ)」

「後からデザートも運ぶけど、自由にそこのお茶飲んでて! じゃあまた後で!」


サラは、うんうんと頷きながら、目はお皿の料理に向いている。

こぼしたり、口の周りにソースをつけたりしてるサラのお世話を焼いている相変わらずのウィル君に笑いながら、私は厨房にもどった。


その後、ランチが終わって遅いお昼を食べながらお互いの近況を話していると、サラも結婚式の話に食いついた。

だよね〜!知っているならそうなるよね〜!女の子の憧れだもんね!!


「私も参加したい!私は歌をうたうわ!賛美歌とかうたえないけど、披露宴の定番曲なら任せといて!!」


おぉ!これはまたすごい助っ人が現れたもんだ!

歌姫の歌とか!!


「ショーンさんたちの結婚式って、世界初にして伝説級のものすごいものになりそうだね!これ、言ったら二人は緊張しちゃうからサプライズにしようか?」


悪い顔をして言うと「のった!」サラも悪い顔で笑った。


ナイスタイミング?私的には超ありがたい事に、たまたまそこにいたエリックが、そういう事ならいつでも話せる方が便利だろうと、お店の厨房とアケルのサラの家のキッチンを繋いでくれた。これまた固定で。


あれからエリックは、ワイアットさんほどじゃないけど、たまにはうちにご飯を食べに来てくれる。

お店の方は騒がしいので、みんなと同じように家の食堂で食べているよ。

転移魔法でお世話になっているからお代は受け取らない。

その代わり、超超貴重な、依頼するとものすごく高額な転移魔法を遠慮なく使わせてもらっている。

まったく比較にならない対価だけどね!まぁ気持ちが大事というか、自分にできる一番のお返しなのだ。


という事で、サラの参加も距離の負担もなくできる事になった。

結婚式の参加もだけど、これでいつでもうちに食べに来られると、サラはそっちの方に大喜びしていたよ。




スタッフのユニホームも決めたよ!

招待客と区別がつくように、スムーズにサービスが受けられるように、お客様にわかりやすくしようという事にしたのだ。

とはいっても、いつものユニホームだけどね。


当日はジェイとアダムにも白シャツと黒のパンツで給仕をしてもらう。見たことのない意外性を持たせるために、男子チームには腰でしばるロングの前掛けを(何ていうんだろ?)してもらう。ちょっと見ロングスカート風になるアレね。


試着したところを見たら、日本でいうところのイケメンギャルソンが三人!!めちゃくちゃ圧巻だよ!!

恋人のいないラックとアダムにご縁ができたらいいなと、ひそかに思っている。


司会をするジェニファーも、白いブラウスに黒いロングスカート。

ゴージャス美人はそれだけでもかなり輝いてしまう。

歌姫仕様の衣装はあるでしょうけど、その日はスタッフとして参加なので、サラにも白いブラウスに黒のロングスカートとお揃いにしてもらう。歌姫オーラがあると、こっちも光輝いちゃうでしょうけど。


ルークさんとウィル君は護衛だから招待客に混ざって私服でオーケー。

ついでにいうと、エリックとオリバーさんも私服。

ワイアットさんはウエディングケーキやらデザートやらの支度でコックコート組だ。イケメンは何を着ても似合うなぁ。




そんな風にみんなで楽しく忙しく準備をしていって。

とうとうショーンさんとソフィの結婚パーティーの日になりました〜!


これぞ秋晴れ!暑くもなく寒くもなく、朝から爽やかでいい日になりそうだ。何だかワクワクして、余計に張り切っちゃうよ!!


お式はお昼の少し前に始まる。パーティーをお昼ご飯に当ててるからね。

ぼちぼち集まりだした招待客には、ウエルカムドリンクをサービスする。

お式に酔っ払いは困るからノンアルでね!お酒はパーティーでどうぞ♪


アシュリーたちはサービスに忙しく動いている。

私たちも何日も前から仕込んだ仕上げに忙しい。


控え室ではソフィが支度の真っ最中で、それはジェニファーにお願いしてある。

ショーンさんは別の部屋。自力でがんばれ〜!


ショーンさんたちには見つからないように、また別の部屋ではサラたちもスタンバイ。


もうちょっとで結婚式の始まりだよ〜!

はあぁぁ…。 ワクワクドキドキ!! こっちが緊張するよ〜!!




そうして、そろそろ時間だ。

私はソフィに付き添いに控え室に行く。ジェニファーは先に出てもらうからね。


「ソフィ…… なんて綺麗なの!ショーンさんは幸せ者だね〜!」

「ユアったら」


綺麗すぎるソフィに感動していると、ショーンさんがソフィを迎えにきた。二人のご両親はすでになく、兄弟もいないとの事だったので、バージンロードのエスコート役はいない。最初から二人で歩いてもらう。


部屋の入り口でソフィを見て固まったショーンさん。

わかる!わかるよ!! 声が出ないほど綺麗だよね!!

でもごめんよ、お式の時間なんだ。


「ショーンさん」


声をかけると、ショーンさんはハッとして


「ソフィ、綺麗だ……。 行こう……」


ソフィの手を取って二人で歩いていく。


大きな掃き出し窓から、庭の中でもひときわ大きな木の下まで白い布が敷いてあるのはバージンロードの代わりだ。

行き着いた先には講壇っぽく小卓が置いてあって、すでにジェニファーが立っている。


はあぁぁ… これまた美しい!

女神様のような司祭役のジェニファー。周りの視線を釘付けにしている。

視線が前に集まっているすきに、主役二人が準備をする。


トーイの妹弟にはお仕事を依頼している。妹のエリーが花びらを撒きながら二人を先導して、弟のノアが花嫁さんの長いベールの裾を持って後から歩いて行くというもの。

七歳と五歳の小さな子だけど「花嫁さんと花婿さんのための大事な大事なお仕事だよ!」とお願いすると、きちんと重要性を理解して自分に与えられた仕事というものに喜んでいた。精神年齢高いなぁ。


二人の衣装もスタッフ仕様だ。

エリーは白いワンピースに、腰に水色のリボンを結んでいる。髪も水色のリボンで可愛くポニーテールだ。水色はアシュリーとかぶせてみた♪

ノアは白シャツに黒の半ズボン。「決まってるね!」と褒めると、はにかんでいた。可愛い!!


私はベールの裾を伸ばして、ノアにそっと渡した。

エリーは花びらの入ったカゴを持って新郎新婦の前にスタンバイ。


ショーンさんの腕にソフィの指がかかった。


さぁ! 結婚式の始まりだよ!!




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