呼出よ
「まぁ、傘なんか要らないから、そろそろ帰らない?飛べばすぐよ?ピクセル・イリュージョンの魔法はかかってるんでしょう?」
話を強引に進めるわ。
「このどしゃ降りで?傘なんか要らない?義妹はどういう感覚を……ぎ、義妹?……ギャァー!!」
会話の途中で、ニナルがボロ雑巾を引き裂いた様な悲鳴をあげたわ?
あたしの方を見て悲鳴をあげるなんて失礼な輩ね!
「何よ?ねぇ?」
ルイとイクヨちゃんに目配せよ。
「うちらのパートナーが粗相をしたからじゃないか?」
イクヨちゃんが言ったわ。
「パートナーが粗相?」
イクヨちゃんなんかのパートナーといえば、あいつらよ、飛ばないどぶねずみよね?
鼠色のどぶねずみを探して視たわ。
「ギョェエエ!あたしの足元で、どぶねずみが小粒な黒豆を産んでるゥゥウウ!!」
あえて、見た目を言うわ!
「ナノ、それは糞」
ルイがデリカシーの無い発言よ!
「なんでどぶねずみがあたしの近くに集まってるのよ!」
ルイの発言はスルーするのよ!
「パワーだかフォースだか何だかが駄々漏れなリーダーだからでしょうよ!漏れてるんだから、どぶねずみ達も漏らして良い場所だと解釈して、尿だの糞だの黒豆だの何だのを漏らしたのよ!漏れてるリーダーだなんて端迷惑だわ!」
ニナルに言われたわ。
確かに、カラフルどぶねずみ達も、あたしをHP回復ポイントにしてたわね、力が駄々漏れだからって……、でも、どぶねずみも漏らして良いと思う?
いやいやいや、それは無いわよ。
だから、この黒いのは、小粒な黒豆よ!
「ちなみに、ナノの靴が濡れてるのは、雨水じゃなくて、どぶねずみの尿だ」
イクヨちゃんが言わなくて良い事をほざいてるわ!
「あんたら!次元なんとかに潜りなさい!」
どぶねずみに命令よ!
「チュチュチュチュ」
「チュチュチュチュ」
「チュチュチュチュ」
「チュチュチュチュ」
消えないわね。
チュチュチュチュ、チュチュチュチュ啼いてる。
「マスコット!誰でも良いから出てきなさい!」
ドラウト達を呼び出しよ!




