感謝よ
「スチール・コモン、アイアン・ノーマル、とにかく、ありがとうって言うわ」
あたしの親友と幼なじみに、ニナルは不満そうだけど、あたしには良い展開よね。
「リーダー狒狒色金の役にたたなくてすまんなぁ」
アイアン・ノーマルが言ったわ。
何か、狒狒って言われた気がするんだけど?
「⚪雀なんか知らんで、難儀したわ……」
スチール・コモンが言ったわ。
「あたし、ママ達が健康⚪雀をしてるのを、観てたらこうなったのよ。ふたりも観てたら?すぐに覚えられるわよ」
覚え方の奥義を教えたわ。
「「「無理無理無理!」」」
スチール・コモン、アイアン・ノーマル、ニナルが一斉に言ったわ。
「ほら【見学の美少女、習わぬ⚪雀を勝つ】とかいう諺もあるじゃない」
教えてあげたわ。
「……諺?で、誰が美少女だって?」
スチール・コモンが首をひねったわ。
「もしや、美【の】少【しもない、戸籍上は】女【な生き物】って意味?」
アイアン・ノーマルが、あたしを見て言ったわ?
「なら、美【しさなんか】少【しもない】女【かどうかも怪しい生き物】って意味の方がしっくりこないか?」
スチール・コモンもあたしを見て言ったわ。
「そうよね」
あたしはチラッとニナルを見て、アイアン・ノーマルとスチール・コモンに相槌よ。
「義妹……何をすっとぼけた事をほざいてんのよ……もしや、自覚が無いの?それから、その意味の諺は【門前の小僧習わぬ経を読む】って言うのよ……類友であんたら揃いも揃って無能なのね……。まんまただのどぶねずみなマスコットに、無能なリーダーに無能な新人達。古参の3人は来やしないし、もう一人の新人は近くに居もしない。あら有能なのは私だけ……?先が思いやられるわ……」
ニナルがげんなりした感じで言ったわ。
確かに、まんまただのどぶねずみなマスコットよね。
でも他は違うわよ!
ヨネちゃん達は、物理的に来れる距離に居ないから来ないのよ!
シーノだって寮にいるんだから来ないのよ!
それに親友のシーノが使える魔法美少女だったらしいんだから、絶対に親友のイクヨちゃんも幼なじみのルイも使える魔法美少女なはずよ!
「あぁ、早く雨があがらないかしら?みんな傘は?」
ニナルは無視して、天気の話題を振るわ。
あたしが、親友も幼なじみも使える魔法美少女だって力説すればするぼど、ニナルが否定するって事ぐらい、経験則から解るから。




