味覚よ
「そうか。じゃ、ひろよしは、生?瓶?」
痩身イケメン親父がパパに訊いてるわ。
「だめよ、あんた!イズミちゃんには、ひろよしさんにはオールフリーノンアルコール第3のっていわれてるのよ」
あぁ、パパが呑みたがるのを見越して、ママがヤスミおばちゃんに頼んどいたのね。
「オールフリーノンアルコール……」
痩身イケメン親父が、肩を落として客間風のお部屋から出て行ったわ。
「第3の……か……」
パパがガックリと項垂れたわ。
「じゃ、ナノちゃん、これを食べてみてくれるかい」
ヤスミおばちゃんが言ったわ。
あたしは、一番食欲をそそる琥珀色のゼリーにカレースプーンを入れてと。
あ!
この味は!
「サーモンとチーズのミックスゼリー?あ、オリーブも」
琥珀色のゼリーの味がよ。
「おぉ!良く判ったね!じゃぁ、このエメラルド色のは?」
第3のの缶を持って戻って来た、痩身イケメン親父が頷いたわ。
エメラルド色の?
そんなキレイじゃないわよ!
緑黴みたいな色合いよ!
嫌だけど一口。
「あぁ、ほうれん草とアワビのコンソメゼリー?あ、玉葱も」
翡翠色のゼリーの味がよ。
「凄いわね、ナノちゃん。この紺碧のはどうだい?」
痩身ヤスミおばちゃんも頷いたわ。
「白身魚……スズキかしら?とブルーベリーと……赤ワインソースのゼリー?あぁ!プチプチの魚卵……うぅん、海老の卵?」
紺碧……なんかより、これは群青色よ、この群青色のヤツの味がよ。
「「おぉぉ!!ラストはこれ」」
痩身施術後夫婦が、揃って頷いて言ったわ。
ラストは百々目色のヤツね。
「巨峰……ピオーネ……まぁ、オーソドックスな葡萄味ね」
百々目色のヤツの味が一番シンプルよ。
「それは、なんとなく、パパにも判った。見た目と香りで」
パパが頷いたわ。




